ベトナムの女性と子供を暴力から守る400億ドン余りを支援
2020年06月17日付 VietnamPlus 紙
ベトナムの女性や子供に対する暴力をなくすプロジェクトの発足を締結
暴力の被害者に対する支援活動の強化が、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けているハノイ市、クアンニン省、ダナン氏、ホーチミン市の4つの都市・省にて行われる。
オーストラリア政府、国連人口基金(UNFPA)、国連児童基金(UNICEF)、国連女性機関(UNWOMEN)によるベトナムの女性と子供に対する暴力をなくすことを目的とするプロジェクトが、6月17日に正式にハノイで発足した。
オーストラリア政府は今後一年間にプロジェクトを実行するために250万オーストラリアドル(約400億ドン以上)を援助する予定だ。これは新型コロナウイルス感染症対策事業でベトナムに援助する予算1,050万オーストラリアドルのうちの一部である。
ブログラム共同実施機関には次を含む。労働傷病兵社会省、文化スポーツ観光省、教育訓練省、ベトナム婦人連合会中央委員会、ジェンダー家族女性未成年研究応用科学センター(CSAGA)や関連のある他の機関である。
このプロジェクトの目的は、最も被害を受けやすい対象となる人々に暴力のない生活を確保するために、新型コロナウイルス感染症の状況の中で女性や子供に対する暴力問題に向き合うことを狙いとし、国家の防止・対策事業を強化する政府と社会組織に援助することである。
暴力の被害者に対する支援活動の強化は、ハノイ市、クアンニン省、ダナン氏、ホーチミン市の4つの都市・省にて行われる。これらはこの数か月新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている場所である。
新型コロナウイルス感染症の背景の中で、以前から存在していた女性と子供たちに対する暴力問題はますます深刻になっている。援助活動は、暴力の被害者である女性、子供に向けた肝要なサービスの有用性とアクセス可能性を担保することを目的としている。新型コロナウイルスによって引き起こされた特別な状況に配慮したアクセス方法は、宣伝やサービス供給に取り入れられ、スーパーマーケット、薬局、ホテルの協力のもとに実施される。
[関連記事:増加しているベトナムでの子供への家庭内暴力の状況]
ロビン・ムーティー在ベトナムオーストリア大使はこう語った。「天災や恐慌の中では、ジェンダーに基づく暴力や家庭内暴力は増加するという証拠が見られます。新型コロナウイルス感染症では、世界中の多くの国で、失業問題や自宅隔離が、女性や子供に対する暴力の比率を増加させています。本日、オーストラリアは新型コロナウイルス感染症対策期に女性や子供がより安全な生活を確保できるよう、ベトナム政府を援助することを約束しました」。
国連人口基金のベトナム事務所の北原直美所長はこう強調した。「女性や子供に対する暴力を断ち切ることは、すべての人々の一番に優先されることでなければなりません。ベトナムはもし、女性や子供に対する暴力を解決することができなければ、2030年までの持続的開発目標を達成することはできないでしょう。この問題が解決できれば、私たちは全ての人間が等しく開発過程の中の一部となり、誰も置き去りにされることはないと保障できるのです。我々は新しいプロジェクトが、ベトナムの女性と子供に対する暴力をなくす突破口になると信じています」。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:天野友亜 )
( 記事ID:5377 )