ライチの価値を高め、「豊作貧乏」問題を解決する
2020年06月09日付 VietnamPlus 紙
ライチの買い取り、加工所
高品質モデルとオンライン販売促進強化を結び付けた栽培構造への移行は、バクザン省にとってライチの豊作による価格下落問題への解決策と考えられている。
豊作による価格下落は、常に農家の心配事である。しかしここ数年、ライチにとっては別の話である。バクザン省は、ライチが国内市場で愛用されるのみならず気難しい市場にも出荷できるよう、栽培構造を高品質モデル(VietGapとGlobalGap)に移行させた。
バクザン省ルックガン県ナムズオン社のチャン・ヴァン・ラン氏のライチ畑は3ヘクタールを超える。今年、氏のライチは例年よりすぐれた品質に達し、日本市場への輸出に十分な条件がある。
チャン・ヴァン・ラン氏は次のように述べている。我が家のライチは約40トン採れました。日本の市場は非常に気難しく、小さく青いライチは買いません。企業が1キロ3万ドンで買い取りに来て箱に詰め検査場に直接人が来ます。
VietGapとGlobalGapの基準を満たすライチの栽培は、ここ3〜5年間、行政機関とバクザンライチの栽培農家によって進められてきた。したがって、ライチが気難しい市場に参入するために、バクザンの農民が栽培方法を変えることはそれほど難しいことではない。
ルックガン県党執行委員会常任副書記のカオ・ヴァン・ホアン氏は、日本の基準に従ってライチを栽培するプロセスは、県がここ数年適用している方法と比べてそれほど変わらないと主張した。ただし、一般的に使用されている一部の農薬は、日本側の許可リストに入っていない。したがって、県は農民の訓練、指導訓練プログラムをすでに行っている。同時に、県は各協同組合に対し、承認された農薬の支援を行う。
2020年のバクザン省におけるライチの生産高は16万トン(2019年と比較して約1万トンの増加)と推定されており、早熟ライチは約45,000トン、旬の時期に熟すライチは115,000トンと推定されている。バクザン省の各管轄部門の協力のおかげで、今年の省のライチはこれまでで最高の品質と価値を持っている。
バクザン農業農村開発局副局長レー・バー・タイン氏は次のように述べている。「2020年までに、省全体でVietGap基準を満たす15,000ヘクタールのライチ畑があり、米国とオーストラリアへの輸出用に19の栽培地がある。今年は日本への輸出ライチ用に50ヘクタールのみ作ることを予定していたが、現在までに、日本市場に十分な条件のある約600トンの生産高を持つ103ヘクタールまで確保している」。
品質向上のためのスタンダードな手順に従ったライチの栽培とともに、バクザン省による販売促進強化は、遠く離れた気難しい市場にバクザンライチを出荷できるよう助ける架け橋である。
バクザン省商工業局長であるチャン・クアン・タン氏によると、2,300人以上の代表者の参加を得た66の国内外の地点におけるオンライン形式によるライチ販売促進の改革とともに、バクザンはバクザンライチのオンライン取引市場を正式にオープンした。これからは、売買や取引に直接出向くかわりに、取引客はマウスを数回クリックするだけでよいのである。
農民と地方行政機関両者の努力により、2020年は、バクザンライチは豊作で販売価格も高く、引き続き成功する年になることが約束されている。
(訳注:記事の原文に動画あり)
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( 翻訳者:八木澤研人 )
( 記事ID:5380 )