新型コロナウイルスの検査キット「RT-Lamp COVID-19 Kit Thai Duong」は、シンプルで使いやすく、感度も高いというメリットが特徴で、社会的隔離後の検査拡大にも適合し、地方や国境地域でも導入しやすい。

　ベトナムは６月５日午後、新型コロナウイルスの検査キット２セットが新たにヨーロッパでの広範な流通を認可され、また、世界保健機関（WHO）の緊急時使用リスト（EUL）にも加えられたと正式に発表した。その中には、たった30分という速さで検査できるキットもある。
　２セットは、株式会社サオタイズオンがコーディネーターし生産した「One-step RT-PCR COVID-19 kit Thai Duong」および「RT-Lamp COVID-19 Kit Thai Duong」である。

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　上記２セットは、各研究者、保健省科学技術訓練局、中央衛生疫学研究所、国立ワクチン・バイオ医薬品試験所、中央熱帯臨床研究所との３か月にわたる協力の後、５月７日、ベトナム保健省により、同省の第1986/QĐ-BYT号決定に基づき、流通認可番号が交付された。
　ホアン・ドゥック・タオ・ベトナム科学技術企業協会会長は、ベトナムとヨーロッパでの流通が認可された、新型コロナウイルスを検出する２つの優れたバイオ製品は、科学者、管理者、そして科学技術企業との間の連携の重要な役割を明示していると述べた。
　これら二つの検査キットは、国立ワクチン・バイオ医薬品試験所とハノイ工科大学の二つのベトナムの科学者グループによる新型コロナウイルス検査キット製造についての研究テーマを引き継いだものである。
　二つの科学者グループによる二つの検査キットは、１月および２月から研究成果が出ていた。３か月が過ぎ、株式会社サオタイズオンは、新型コロナウイルス検査キット２セットを製品として完成させ、商業生産化に向け、生産技術プロセスの技術移転を受けられるよう、二つの研究グループと協力した。
　「One-step RT-PCR COVID-19 kit Thai Duong Version 1.0」という商品名のバイオ製品が試験的に製造され、工業生産規模での生産に成功し、中央衛生疫学研究所および中央熱帯病病院で臨床検体からの新型コロナウイルスの検出試験も行われた。
　試験結果は、中央衛生疫学研究所によって、新型コロナウイルスの検出テストにおける感度、特異度、および安定性について基準を満たすものと認められ、新型コロナウイルス対策として応用することができると評価された。
　ホアン・ドゥック・タオ氏は、「RT-Lamp COVID-19 Kit Thai Duong」は、シンプルで使いやすく、感度も高いというメリットが特徴で、社会的隔離後の検査拡大にも適合し、また、経済的に困難な地域、最新の検査機器の少ない地域、専門的な職員の少ない地域にも適していて、地方や国境地域、経済的に困難な地域でも導入しやすいと強調した。
　「RT-Lamp」キットの反応はわずか30分で現れ、新型コロナウイルスの検出はReal-time PCR検査と同等の感度であった。同キットは309件の臨床検体でチェックが行われ、感度と特異度はいずれも100％であった。
　「RT-Lamp」キットは現在、新型コロナウイルスの検査拡大に適しているとして、欧米諸国から多くの関心が寄せられている。

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（ 翻訳者:沖田英恵 ）
（ 記事ID:5395 )