アフターコロナ:ベトナム経済は外国投資をさらに引きつけるだろう
2020年06月15日付 VietnamPlus 紙
ビンディン省ニョンホイ経済区の一角
ビンディン省ニョンホイ経済区の一角

アクシオス(Axios)は、ベトナム経済は、パンデミックの後の開放された世界で最初の国の一つとして外国からの投資を迎え入れる国に上昇していると評価している。
 ニューデリーの国営ベトナム通信社(TTXVN)の特派員は、インドのTimes of Indiaのウェブ上の記事を引用して、ベトナムには経済のイメージを高め海外投資家の注目を集めるための十分な要素があり、希望の星のようであると評価した。
 記事によると、各国にとって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行は、経済の回復、効果的な運営、そして最も重要なのはそれぞれの国の組織能力の面で大きな課題となっている。
 これらの面で確固たる能力を発揮できた国々は、より良く流行に対処するだけでなく、より意欲的に、さらに成長する方法を模索している。
 こうした状況の中、ベトナムは、鋼の意志でCOVID-19を収拾し、政治システム全体を動員し、「感染症との戦いは敵との戦いのようなものだ」との主張を掲げ、効果的にマスメディアでの感染症対策を展開し、大規模な接触者の追跡や隔離措置を実現したことで、国際的に大きな注目を集めている。
 この努力の成果は主に、ベトナムでCOVID-19の感染者はわずか300名ほどしかなく、死亡者は出なかったことだ。
 経済面では、ベトナムは各多国籍企業の投資先の選択肢として浮上している。ベトナムは経済成長の速度を上げており、国内観光業は再開し始めた。
 国際通貨基金(IMF)は、世界銀行の経済成長は4.9%であると予測する傍ら、ベトナムの経済成長は2.7%になると予測している。域内の他の国々と比べてかなりの速さである。
 記事は、ベトナムは過去数十年の間に、経済改革を敢然として成し遂げ、実施してきたと認めている。
 まさにこのことは、ベトナムがCOVID-19の流行を阻止することができ、経済の“嵐”を根本からかき消すことに役立ち、アフターコロナに経済的アドバンテージを最大限に活かすための適切な要素を持つに至っている。
 記事によると、効果的に感染症対策を行い、組織能力を発揮し、政府が企業に心を寄せ、ベトナムは確実に海外の投資家や多国籍企業の心を引き付けている。
 一方で、スプートニク(Sputnik)通信社は各国のメディアに、ベトナムの経済状況を認め、成功の秘訣を評価した記事をまとめた。
 アクシオスは、ベトナム経済は、パンデミックの後の開放された世界で最初の国の一つとして外国からの投資を迎え入れる国に上昇していると評価している。
 ベトナムについて、CNAは、COVID-19の流行による危機では、いくつかの一定の対策を適用することが求められたが、これらは、まさに、各地域がより効果的に活動するのを助けるだろうと示唆している。
 これらの対策の中で言及すべきなのは、電子商取引の発達であり、オンライン教育アプリケーションは国内における教育へのアクセスの不平等を無くすことに役立ち、遠隔治療相談の利用を促進し、医療遺伝学と公衆衛生全般の研究水準を高める。
 記事では、COVID-19の流行はベトナムにおけるすべてのシステムに対するテストであり、この国は優秀な結果を以てこれを乗り越えたと書かれている。一方で、各国の新聞にも、ベトナム経済の回復についての記事は少なからず取り上げられている。
 Geopolitical Monitorは、メコン川デルタ地域の気候変動に対する農民の対応を支援するため実施された、デジタルテクノロジーの運用に関する興味深い記事を出版した。
 農業分野では、BNNがベトナムの米生産量は5月の間に42%増加し、これは過去11年間で記録的数値であると記した。
 エネルギーに関しては、長い海岸線と強い風力という特徴は、ベトナムを沿岸風力発電の開拓において世界のパイオニア国になるポテンシャルを持つ候補にさせると、The New Straits Times Onlineは予測している。
 ベトナムの成功からBrookings Institutionは、より早く発展するだけでなくより良い業績を達成するためには開発戦略をどう変えるべきなのか、各企業をより活発にし、より熟練した労働者層を持つために、どのように効果的な方法で国の繁栄を管理する必要があるか、そして人間の活動や気候変動の状況により、周囲の生態環境はより安定することについて一連の提案を行った。

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( 翻訳者:坂入菫 )
( 記事ID:5404 )