カオバン省:アフリカ豚コレラが再勃発し、600頭の豚を処分
2020年06月25日付 VietnamPlus 紙
豚を処分した後、豚舎を清潔にする
豚を処分した後、豚舎を清潔にする

 6月24日までに、カオバン省全域の138の畜産業世帯のうち、10分の9を占める県、市における33の行政村や町に属する60の集落でアフリカ豚コレラが再勃発した。
 アフリカ豚コレラは4月末にカオバン省で再発して以降、6月20日までに省内の9つの県、市に拡大し、2019年の豚コレラ発生からの復興をまだ果たしていない畜産業に更なる深刻な脅威をもたらした。
 カオバン省農業・農村発展局によると、6月24日までに、省全域の138の農業世帯のうち、10分の9を占める県、市における33の行政村や町に属する60の集落でアフリカ豚コレラが再発した。感染した豚の総量は25トンにも及び、600頭が処分された。
 この豚コレラの流行は各地方全域に散在し複雑に変化しているため、まだ制御することができず、更なる感染拡大が懸念される。
 カオバン省農業・農村発展局のダオ・グエン・フォン次長は、豚コレラが再発し感染拡大した原因は、地域における豚肉の供給の希少性が上がったことで豚肉の価格高騰を招き、人々が後悔の感情を掻き立て、人々は政府へ報告せずに、密かに豚を虐殺したり、売りに出したりしたためであると述べた。
 水面下での豚の虐殺はコレラ菌がコミュニティへ拡大する環境を生み出す。一方で、監査、発見、処分もまた、豚の死骸を自然環境に廃棄することを伴うため、菌の拡散を招く場合もあり限界がある。
 さらに、多くの畜産業従事者は産業の早急な再開を目指しているため、質の高い豚を販売するという選択肢を取らず、仕入れ元が不明瞭な豚を買い、このことがアフリカ豚コレラ菌の蔓延を誘発している。外部からその地域へ豚・豚肉の運搬をチェックするのが困難なことも原因の一つである。
 今回の豚コレラ感染流行の発生は、人々が殺菌消毒などの対策を十分に行えていない場所に以前からあった流行から再発したケースもいくつか含まれる。
 上記のような状況を前に、カオバン農業・農村開発局は各専門機関に対し、豚コレラ対策や家畜小屋の殺菌・消毒対策方法について指導した。具体的には、感染した豚の処分、規定に基づいた環境の除染についての指導であり、十分な条件が整ったときの公表の準備についてである。
 カオバン省は、豚コレラ対策として、地域への豚の運搬における検査を強化し、豚の処分所を監査し、感染したまたは死んだ豚の運搬や処分の隠蔽を厳格に処分し、人々の警戒心を高めこの感染症に対する予防意識を持ってもらうべく周知・広報を強化するための各対策ポイントを策定した。

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( 翻訳者:田中佑佳 )
( 記事ID:5407 )