ベトナム:新たなFDI[外国直接投資]の流れのトップレベルの投資先
2020年06月23日付 VietnamPlus 紙
COVID-19の感染が影響してFDIの傾向が変化し、ベトナムが新たなFDIの投資先の選択肢の一つとして知られるようになった。
[経済]開放[路線の導入]から30年以上で、ベトナムは外国投資家にとって魅力的な投資先であることを示した。FDI企業(外資系企業)の存在はベトナム経済の発展にとても大きな貢献をした。
2020年3月までで、ベトナムには、FDI案件が3万1665件あり、登記された投資総額は3701億米ドル、実行額は2156億米ドルだった。地域ごとのFDIは、ホーチミン市で475億米ドル、ハノイは[全国での投資総額の]9.4%を占める346億4000万米ドル、ビンズオン省が346億1000万米ドルだった。
FDIの誘致に成功した各地域について、外資系企業協会会長のグエン・マイ教授は[次のように]話した。「[地域]予算の収入源を豊富に持つ各地域は、[その資金を]地域の支出に充てるだけでなく、国の歳入の増加にも日増しにかなりの貢献をしている」。
この33年間で、実行されたFDIは、平均で、社会的投資の25%を占めてきた。2019年のFDI部門のGDPへの貢献は20%、国家予算に納める国内の[税]収入の20.28%を占め、ベトナムでの[FDI]のGDPに貢献する比率は、世界の数値と比べて9.4ポイント高い。
しかしながら、COVID-19はFDI投資の傾向を変化させた。多くの投資家は工場を本国か第三国へ移す計画を立てており、その中でベトナムは真っ先に選ばれる投資先の一つとなっている。
「代表的なものはAppleの計画で、ワイヤレスイヤホンの約30%を生産するために、工場をベトナムに移転し、ベトナムから世界へ輸出する。パナソニックは9月中にバンコクからハノイへ、冷蔵庫、エアコンの製造工場を移転する予定である。また、首相は新たな投資を迎え入れるために諮問チームを設立することを促した」とグエン・マイ教授は述べている。
党中央第50号[50-NQ/TW]決議では、発展する方向での優遇政策、体制整備、国際基準へのアプローチが明示されている。目標は、戦略的投資家や多国籍企業グループの誘致、外国投資家と国内投資家の連結である。
計画では、2021-2025年の段階で登録された投資額が1500億-2000億米ドル、実行額が約1000億-1500億米ドル。2026-2030年の計画が、登録された投資額が約2000億-3000億米ドル、実行額が約1500億-2000億米ドル。そして、2020年のFDIの実行額の伸び率は8-10%で、金額は200億-210億米ドル、総社会投資額の22-23%を占める、と予測されている。
(訳注:記事の原文に動画あり)
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( 翻訳者:浅田大輝 )
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