ハノイとサイゴンの鉄道会社を合併する方針で一致
2020年06月16日付 VietnamPlus 紙
ハノイーホーチミン市間を走る列車SE3
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 これまでに、ベトナム鉄道公社は交通運輸省に対し、ハノイ鉄道運輸株式会社とサイゴン鉄道運輸株式会社の統合方針について報告した。

 ハノイ鉄道運輸株式会社(Haraco、ベトナム鉄道公社のグループ会社)のフン・ティ・リー・ハー副社長は6月16日午後、ハノイ鉄道運輸株式会社とサイゴン鉄道運輸株式会社の統合方針についてはベトナム鉄道公社が合意したと述べた。
 副社長は、「現在、ベトナム鉄道公社は交通運輸省に対し、この方針について報告しており、二社の再編提案の意見書は国有企業の国家資本管理委員会に提出され、承認を待っている」と明らかにした。
 この統合方針に至った理由の説明に関し、ベトナム鉄道公社(二社の資本の支配権を有する)の指導部は、ハノイ鉄道運輸株式会社とサイゴン鉄道運輸株式は多くの業務が重複していると明らかにした。
 そのため、二社の統合により、一定のメリットが得られ、生産経営活動の効果を向上させることができ、特に、鉄道輸送における貨物と旅客の専門化や同業種の企業間での競争をなくすことができるという。
 ベトナム鉄道公社の現在の組織図によれば、同公社傘下の鉄道運輸サービス会社として、ハノイ鉄道運輸株式会社、サイゴン鉄道運輸株式会社、鉄道運輸商業株式会社(Ratraco)の3社がある。
 ハノイ鉄道運輸株式会社とサイゴン鉄道運輸株式会社の2社は貨物と旅客の輸送を行い、Ratracoは貨物輸送のみを行っている。
 先日、ハノイ鉄道運輸株式会社とサイゴン鉄道運輸株式会社は2020年の定時株主総会を行った。
 それによると、ハノイ鉄道運輸株式会社は6月15日に2020年の定時株主総会を開催した。

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 株主総会でハノイ鉄道運輸株式会社は、新型コロナウイルスの影響により、今年は3000億ドン以上の赤字になるという見通しを示した。
 具体的には、2020年の総営業収入は1兆6300億ドンの見込みで、これは2019年の63%にしかならず、一方、総支出は1兆9000億ドン以上に上る。よって、課税前および課税後の利益はいずれも3000億ドン以上のマイナスになる。
 2019年のハノイ鉄道運輸株式会社の総営業収入は約2兆6000億ドンに達し、利益は約140億ドンだった。特に運輸業務だけで2兆2540億ドンに達し、2018年比100.12%だった。
 株主総会でスピーチしたベトナム鉄道公社のダン・シー・マイン社長は、ハノイ鉄道運輸株式会社に対し、現在のような生産、資本の面で困難な状況が続く中で、引き続き市場調査を拡大し、車両や設備への投資を熟考するよう求めた。
 「市場へのアクセスや市場拡大のための調査は既に為され、たくさん為されました。しかし、期待したような効果は得られていません。解決策とその実践の間には時間がかかります。
 したがって、まず戦略を立て、調査を行う必要があります。しかし、多くの場合、差し迫ってから初めて行動に着手すれば、チャンスを失ってしまいます。以前は、乗客も貨物も多ければ多いほど良いとされていましたが、今は考え方を変え、効率性を考慮し、少なくても収益があれば良く、顧客の満足度にも配慮しなければなりません」とダン・シー・マイン社長は述べた。

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( 翻訳者:岡部紘平、山崎瞭子 )
( 記事ID:5427 )