外国に行き働く労働者数が新型コロナウイルスの影響により 40%減
2020年06月30日付 VietnamPlus 紙
韓国で働くために韓国語試験に参加する労働者
韓国で働くために韓国語試験に参加する労働者

 外国に行き働く労働者数の減少は、労働輸出事業が4月から新型コロナウイルスの影響によって停止されたことによるもので、現在までに「門戸開放」は回復していない。
 
 労働傷病兵社会省の6月30日付の資料によると、今年上半期において、各組織は外国に行き働く 33,500 人の労働者を送り出したが、それは去年の同時期に比べると 40%近く減少している。
 減少の理由は、世界的に新型コロナウイルスが感染拡大したとき、労働傷病社会省は労働者の採用、教育および出国を5月末まで一時的に中止する指導をし、またベトナム労働者を受け入れる各国における新型コロナウイルスの状況を常に観察し、出国労働者数を厳密に監視したからである。
 外国労働管理局副局長のグエン・ザー・リエム氏は、現在まで、企業や、台湾(中国)や韓国といったベトナムの労働者を多数受け入れている国や地域からの情報の取りまとめを通して、皆、生産や経営事業のために労働者の受け入れを継続したいと考えているという。これらの国は、隔離場所、隔離期間とともに隔離実施の監視といった現地の要求に対応する能力がある。この二つの地域、国は、仕事のために入国する外国人労働者の受け入れを停止する規定を運用しておらず、今も外国人労働者への市場を開いたままにしている。


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 日本に対しては、農業や介護職、食品加工といった分野の職種で需要が高いが、まだ入国制限はあるものの、5月25日に日本が全国的に緊急事態宣言を解除したことを受けて、2020年7・8月には外国人労働者への門戸開放は回復するであろう。
 グエン・ザー・リエム氏は以下のように述べた。国内外における新型コロナウイルスの状況の新たな推移を受け、各地のベトナム人労働者の状況や受入国の政策に基づき、外国労働管理局が事態をとりまとめ、ベトナム労働輸出協会とともに各企業と協議、提出し、労働傷病兵社会省が2020年6月2日、第1945/LĐTBXH-QLLDNN号公文書を公布した。この公文書は、ベトナム人労働者の送り出し企業に対し、ベトナム人労働者の受け入れ準備が整った安全な地域へ送り出すよう指導するものである。
 まだ十分に揃ってはいないが、ベトナム人労働者の送出機関や在外ベトナム労働管理局からの資料によると、現時点までで5000人以上もの在外ベトナム人労働者が、新型コロナウイルスの影響で帰国を迫られているとのことだ。これらの労働者は、契約期間が切れて延長できないといった人や、病気、妊娠出産、企業や雇い主の生産縮小により職を失った人である。
 特に、台湾(中国)や日本といった我が国の労働者を多く受け入れている市場には、妊娠した多くの女性労働者や、事故や病気により仕事の整理をし、早期に帰国する必要がある労働者が数多くいる。統計はまだ十分ではないが、台湾には500人近くの妊娠した女性労働者がいるとのことだ(既に帰国した214名は含まない)。
 韓国では、531名の労働者の期限が切れたものの、帰国には至っておらず、韓国側はこのような労働者に対し、引き続きビザを延長する方針を持っていない。帰国便が手配できなければ、労働者は韓国で不法滞在者となってしまうだろう。

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( 翻訳者:沖田英恵、山本美帆 )
( 記事ID:5434 )