ベトナムにおける枯葉剤の惨禍に関して書いたジャーナリズム賞を発足させる
2020年05月26日付 VietnamPlus 紙
手を取り合って枯葉剤被害者を支援する
「米国によってベトナムでの戦争中にもたらされた、枯葉剤の惨禍と有毒化学物質の後遺症克服」をテーマとするジャーナリズム賞は、全てのプロあるいは非プロのジャーナリストを対象とすることになった。
5月26日、ベトナム枯葉剤被害者の会は、2020-2021年度の第1回「米国によってベトナムでの戦争中にもたらされた、枯葉剤の惨禍と有毒化学物質の後遺症克服」をテーマとするジャーナリズム賞を発足させた。
これはベトナムの枯葉剤の惨禍60周年(1961年8月10日-2021年8月10日)に向けての宣伝活動である。
コンテストを開始するにあたり、ベトナム枯葉剤被害者の会の会長グエン・ヴァン・リン上将は、戦争から45年経過したが、いまだ300万人以上のベトナムの人々が戦争の遺禍を抱えていると明言した。枯葉剤は平和な時代に生まれた何百万人もの子供に奇形をもたらした。
多くの人が植物人間として生きており、奇形の遺伝は三、四世代にもわたる。多くの女性は妻となり、母となる幸せをえられてない。数万人が病気による痛みを抱えて生きていかなければならない。疾病のため貧困となり、この人たちは貧困者のなかでも最も貧困であり、苦しんでいる人々のなかでも最も苦しんでいる人々である。
過去数年、党中央書記局指示43号「ベトナムでの戦争中に米国が使用した有毒化学物質の後遺症処理工作に対する党の指導の強化について」を実施し、各級の党委員会と政権、特に各級の枯葉剤被害者の会は、多くの実践的かつ効果的な活動をおこない、国内外の組織や支援者を動員して「手を取り合い枯葉剤の痛みをやわらげさせ」、枯葉剤の被害者を励ましての病気の苦しみを克服させ、コミュニティに溶け込むようにした。そのなかで多くの人が地方の生産競争運動の先進的なモデルとなった。
実際、それは文学者、ジャーナリスト、協力者にとって掘り起こし、活かせる豊富なテーマであり、それを通して、国内外の団体・個人に引き続き共に手を取り合って枯葉剤被害者をよりいっそう援助することを呼びかけていく。
グエン・ヴァン・リン上将は、各報道機関、各団体、各級の枯葉剤被害者の会に対して、全国のジャーナリスト、協力者、会員、人民が積極的にコンテストに参加し、強い拡散力と高度の教育性をもった魅力的で優れた作品が多数寄せられ、コンテストの成功に貢献できるように、動員し、奨励し、条件を整えるように要請した。
「米国によってベトナムでの戦争中にもたらされた、枯葉剤の惨禍と有毒化学物質の後遺症克服」をテーマとするジャーナリズム賞は、国内の全てのプロあるいは非プロのジャーナリスト、マスコミの協力者・通信員、国外の僑胞や、ベトナム枯葉剤被害者の会の各級幹部と会員を対象とすることになった。
コンテストに参加できる作品は、ベトナム語で書かれた新聞(紙と電子版)紙上のインタビュー、メモ、コメント、専論、ルポタージュ、レポート、調査を反映した記事で、2020年1月1日から2021年3月30日までに国内のマスコミによって使用されたものである。
コンテストのルールによると、作品の中身は、ベトナムでの戦争中に米国によって進められた化学戦争の悲惨な後遺症に焦点を当てたものでなくてはならない。また、困難を乗り越えてコミュニティに溶け込んだ模範例、各級の党委員会・政権・大衆組織および後援者の枯葉剤被害者へのサポート・ケア・支援および保護、 枯葉剤被害者の会の活動と組織化、枯葉剤の被害者に対する党・国家の制度と政策の実施、枯葉剤被害者のための正義ための闘争、特にベトナムでの戦争中に米軍のために除草剤を製造し供給した化学会社に対する訴訟についてなどである。
参加作品は、客観的で真実・正確であり、実在人物、実際の事柄であってフィクションであってはならない。また、新奇性、模範を示す総括性、思想性をもち、説得力があり、高い社会的効果をもたなければならない。魅力的で創造的な実行方法をもち、積極的な作用をもち、枯葉剤被害者のケア・サポート・保護に実際に奉仕するものでなければならない。
応募者はそれぞれ作品を三つまで提出できる。他のコンテストに参加した作品も参加する権利を持つ。
提出先は、ベトナム枯葉剤電子雑誌、ハノイ市タインスアン区ホーメーチー通り35番。
受付期間は2021年1月1日から2021年3月30日(消印有効)である。
コンテストの結果は8月10日枯葉剤惨禍60周年記念の際、発表され、授与される。
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( 翻訳者:森本悠太 )
( 記事ID:5441 )