洪水で水に深く浸かる状況はクアンビン省からクアンナム省までの広い範囲の低地や都市部で10月９日まで続き、その後水は引いていく見込みだ。
　ベトナム国立水文気象予報センターによると、10月９日と10日から熱帯収束帯が冷気の活動と結合し中部を通過した影響で、ハティン省からクアンガイ省にかけての地域で大雨[訳者注：降雨量が51mm/24h～100mm/24hの雨や100mm/24hより多い量の雨]が降る予想だ。総雨量は広い地域で100-200㎜、場所によっては300㎜を超える。ゲアン省南部とビンディン省では中程度の雨[16mm/24h～50mm/24h]と大雨[51mm/24h～100mm/24h]が降っており、かなりの大雨[>100mm/24h]が降っている地域では雨量が50-100㎜、また100㎜を超える地域もある。
　大洪水の状況はクアンビン省からクアンナム省までの広い範囲の低地の地域で10月９日の夜まで続き、その後徐々に水が引いていく予想だ。ハティン省からクアンナム省にかけての山地では土砂崩れが発生する危険性が高い。
　海上では、熱帯収束帯が南シナ海の真ん中の海域を冷気と結合しながら通過している影響により、ゲアン省からカマウ省までの海洋沖地域や南シナ海北部の南側の海域、ホアンサ諸島[西沙諸島]、南シナ海の中部と南部海域、チュオンサ諸島[南沙諸島]、カマウ省からキエンザン省にかけての海域やタイ湾では強い雨が降っており、竜巻や強風が発生する可能性がある。
　波の高さは２～３mで、特に南シナ海北部の海域では波の高さが３～５mである。

［関連記事：雨と洪水はクアンチ省、クアンナム省、ダナン市で深刻な被害をもたらす］

　バクボ湾[いわゆるトンキン湾]、クアンチ省からトゥアティエン・フエ省にかけての地域の沖合の海、また南シナ海北部、ホアンサ諸島では10月９日、北東からレベル6の強風[風速10.8m/s-13.8m/s]、最大瞬間風速はレベル８[17.2m/s-20.7m/s]で、海は荒れる見込み。
　10月９日の日中と夜の気象予報によると、北西部は雲が見え日中は晴れ、夜、雨は降らない。風は弱い。最低気温は20-30度、また20度を下回る地域もある。最高気温は26-29度で、29度を超える地域もある。
　北東部は雲があり日中は晴れ、夜、雨は降らない。北東の風の強さはレベル２[1.6m/s-3.3m/s]から３[3.4m/s-5.4m/s]。最低気温は20-23度で、山岳部は20度を下回る地域もある。最高気温は26-29度で、29度を超える地域もある。
　ハノイは雲があり日中は晴れ、夜、雨は降らない。北東の風の強さはレベル２から３。最低気温は21-23度、最高気温は27-29度。
　タインホア省からトゥアティエン・フエ省までの各地域は雲が多く、中程度の雨が降り、大雨や雷雨が降る地域もある。特にハティンからトゥアティエン・フエまでの地域は大雨やかなりの大雨が降る。北からや北西からの風の強さはレベル３から４[5.5m/s-7.9m/s]。雷雨は竜巻や雷、突風を引き起こす可能性もある。最低気温は21-24度で、最高気温は24-27度、また27度を超す地域もある。
　ダナン市からビントゥアン省までの各地域では雲が多く、北部（ダナン市からクアンガイ省）では大雨や強く荒れた雨が降る。南部は雨で、中程度の雨や大雨、また地域によっては雷雨となる。北部では北東からの風、南部では南西からの風が吹き、レベルは２から３である。激しい雷雨は竜巻や雷、突風を引き起こす可能性がある。最低気温は23-26度で最高気温は北部では26-29度、南部では28-31度である。
　中部高原地方では雲が多く、スコールが降り、所々で雷雨となる。局地的に中程度の雨や大雨が降る場所もある。風は弱い。激しい雷雨は竜巻や雷、突風を引き起こす可能性がある。最低気温は20-23度で、最高気温は26-29度、また29度を超える地域もある。
　南部は雲が多く、スコールが降り、所々で雷雨となる。局地的に中程度の雨や大雨が降る。西南からの風はレベル２から３。激しい雷雨は竜巻や雷、突風を引き起こす可能性がある。最低気温は23-26度、最高気温は29-32度で、32度を超える地域もある。




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（ 翻訳者:堀春佳 ）
（ 記事ID:5515 )