JICA:公共投資はベトナムの景気回復と発展を助ける
2020年10月06日付 VietnamPlus 紙
ホーチミン市におけるベンタインースオイティエン地下鉄線の最初の車両
今後、JICAはベトナム政府と緊密に協力し、ハードとソフト両面に対する支援を続け国の発展に寄与する。
COVID-19においても公共事業工事を停止させないというベトナム政府の指導に足並みを揃え、国際協力機構(JICA)は、社会隔離中も、ODAが資金提供する建設プロジェクトを継続している。
これは10月6日午前にハノイで開催された2020年度中間報告記者会見で、JICAベトナム事務所の清水曉代表が述べた主張である。
清水氏は、JICAプロジェクトの実施は、COVID-19においてもベトナムのエンジニアの雇用を維持するとともに、ベトナムの景気回復に貢献すると述べた。現在、ホーチミン市都市鉄道建設プロジェクト(ベンタインースォイティエン間、1号線)の工事には約2,000人の労働者が参加している。
清水氏によると、ここ数年、新規の資金提供プロジェクトが締結され、年度内のODA資金の貸出執行率は低下する傾向にあるが、公共投資の早期実施はベトナムの景気回復と発展の起爆剤となる可能性がある。
清水氏は、「政府と首相は、公共投資資金の貸出執行を進めるために関心を持ち具体的な計画を立てている。ベトナム政府のこの努力が、ベトナムにおけるJICAプロジェクトの進捗を促進することを願っている」と強調した。
JICAは長年ベトナムで保健分野の支援を行っており、保健分野の貸付事業や技術協力事業の総支援額は774億円(約170,000億ドン)に上る。新型コロナウイルスが収束しない中で、JICAは、ベトナムで蓄積した経験を生かし、さらに強化、深化、拡大させる方向で、保健セクターにおける協力の強化を進めていく。
清水氏は、世界的なサプライチェーンの変化を受けて、この傾向がベトナムに新たなチャンスをもたらすと述べた。しかし、ベトナムは外国投資を誘致するため、人材の質を向上させ、質の高いインフラストラクチャーを開発する必要がある。
ベトナムへの外国投資の誘致を支援するため、JICAはベトナムの株式市場の公平性と透明性向上に関する能力強化を目的とした技術協力プロジェクトを実施している。それは、国家証券委員会、ハノイおよびホーチミン市証券取引所の能力向上や、国際財務報告基準の適用に向けて企業財務会計における透明性のある情報開示を促進する技術協力プロジェクトなどである。
今後もJICAはベトナム政府と綿密に連携し、ハード(インフラ建設)とソフト(技術協力)の両面でベトナムの発展に寄与する。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:八木澤研人 )
( 記事ID:5522 )