ホーチミン市、地下鉄1号線ベンタインースオイティエン区間の車両歓迎式を催す
2020年10月13日付 VietnamPlus 紙
列車の前方にはベンタインースオイティエン区間のロゴがある。
地下鉄1号線の最初の列車は3車両で全長61.5m。それぞれの車両がおよそ20m、幅は3mに近く、高さはおよそ4mである。
10月13日午前、ホーチミン市都市鉄道管理委員会は、ロングビン・デポ[車両基地]で地下鉄1号線プロジェクト(ベンタン─スオイティエン区間)の最初の列車を迎えるセレモニーを開催した。
政治局員のホーチミン市共産党委員会のグエン・ティエン・ニャン書記、ホーチミン市人民委員会や、在ベトナム日本大使館のリーダーが出席した。
計画によれば、最初の列車は段階的にテストされる。具体的には、2021年第1四半期にデポでの試運転テスト。2021年第2四半期にデポからビンタイまで[の走行試験]。2021年の第4四半期には、デポからタンカンまで[の走行試験]。その後ルート全体[の走行試験]、並びに電気システム、信号情報システム(列車制御)、レールなどの11の他のシステムの試験運用が行われる。
地下鉄1号線の最初の列車は全長61.5mの3両編成である。そのうち、各車両の長さは約20m、幅は約3m、高さは約4mである。
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列車のレール幅は1.435mである。設計上の最高速度[時速]は80km(地下区間)から110 km(高架区間)で、 列車の総重量は159トン、乗客定員は930人/列車3両である。
列車は、空調システム、無線列車制御システム、自動列車運転システム、および自動列車監視システムがある設計がなされている。列車の本体はアルミニウム合金でできており、緊急時に乗客を補助する設備が充分に装備されている。障害者に優しい補助設備や障害者が使用できる場所が設置されている。高齢者や妊婦のための優先席も設置されている。
ホーチミン市のグエン・タン・フォン人民委員会委員長は、地下鉄1号線は都市鉄道の先駆的プロジェクトであり、都市交通インフラの問題を効果的に解決することに貢献すると述べた。 これまで、プロジェクトは基本的に建設工事を完了し、全線の77%近くが完成している。 最初の列車を迎えることは、ホーチミン市にとって、このプロジェクトが2021年末に運航を開始する準備を行うための節目となるだろう。
グエン・タン・フォン氏によると、地下鉄1線の最初の列車を歓迎することに加えて、さらなる重要な節目である次の列車の引き渡しに目を向けなければならないという。都市鉄道管理委員会に対し、施工主、コンサルタント会社と協力してプロジェクトの実施をスピードアップするよう要請した。
市は今後、地下鉄1号線が予定通りに完成するための多くの条件を整える。 ホーチミン市の人々が、日本で製造され日本のエンジニアリングとテクノロジーによって運営される車両に乗ることができる時、地下鉄1号線は、ホーチミン市と日本間の交流の架け橋を増やすことになるだろう。
式典で山田滝雄駐ベトナム日本大使は、「地下鉄1号線プロジェクトはCOVID-19の流行の影響を受けたが、ベトナム全体そして特にホーチミン市の指導者が関心を向けてくれたおかげで、日本のエンジニアや専門家が円滑に[ベトナムに]入国できた。プロジェクトが完了した時は、ホーチミン市の交通状況の改善に貢献できると共に、アフターコロナの社会経済の回復促進に貢献すると信じている」と伝えた。
2020年中に、地下鉄1号線プロジェクトは、全区間が接続する、高架11駅すべての駅の構造部分が完成する、地下の駅の3分の2は建築工事の仕上げの段階に移行し機器や電気設備を組み立てる、レール32kmのうち23kmを設置する、維持管理専用の設備を輸入しデポ区域に設置する、列車走行に使用する各設備を輸入し組立を行うなど、多くの重要な成果を達成している。
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( 翻訳者:八木澤研人 )
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