国営ベトナム通信社の在中国特派員によると、10月９日、ファム・サオ・マイ駐中華人民共和国ベトナム社会主義共和国特命全権大使は、上海市訪問の機会に、龔正上海市長を表敬した。
　会見では、マイ大使が上海の経済社会発展における重要な成果、特に新型コロナウイルス（COVID-19）の検疫体制や感染予防・防止、これまでの間の景気回復状況に祝意を述べた。また、ベトナム共産党、政府、国民が中国共産党、政府、国民との包括的戦略的パートナーシップの発展を非常に重視していると強調した。会見の中で、マイ大使はベトナムの各地方と上海市間の友好的交流および互恵的協力関係が力強く発展し続けていると理解しており、これに満足していると述べた。
　マイ大使は、将来、上海市がベトナムの各地方と共に互恵的な協力分野を積極的に促進することに期待を述べ、投資促進のための各活動を展開しているベトナム企業および上海在住のベトナム国民や勉強中の留学生のため、上海市政府が環境を整備するよう求めた。
　また、大使は上海市の各協会や企業に対し、ベトナムに優位性のある各種製品の輸入を強化することを奨励すると共に、実力ある上海企業が、上海に優位性がありベトナムにニーズのある分野、特にハイテクノロジー案件、環境に優しい案件への投資の強化を歓迎するとした。
　龔正市長は、良好で勢いある中越関係の発展ぶりに喜びの意を表し、上海市のCOVID-19対策に関する情報や生産・ビジネス活動の回復状況について情報共有した。また、ホーチミン市を含むベトナムの各地方との包括的友好協力関係を重視しており、一層促進させたいと強調した。龔正市長は、上海市とベトナムの各地方間との協力の可能性と協力の余地は依然として大変大きいと述べた。
　龔正市長は、上海で投資・ビジネスを行うベトナム企業を歓迎し、数多く増やすために環境準備を行う用意があることを確認した。また、ベトナムが、来る11月はじめに上海市で開催が予定されている第３回国際輸入博覧会（CIIE）に参加することに謝意を述べると共に、引き続き積極的に参加することに期待を表明した。市長は、2021年５月に上海で開かれる中国園芸博覧会へのホーチミン市による代表団派遣を謹んで招待した。龔正市長は、適切な時期にベトナムを早期に訪問することを喜んで受入れた。
　上海市は、経済・貿易・財政・運輸・科学技術の５分野において国際的な中心地になるとの目標に向かって、改革開放と経済発展に関して中国を牽引する地方の一つである。2019年の上海の国内総生産（GDP）は4,870億USドルに達した。
　COVID-19の影響で、2020年の上半期における上海のGDPは、2019年の同期比で2.6％減少している。
　近年、上海市とベトナムの各地方間の経済貿易協力は常に高い成長率を維持しており、2019年には39.3％増の132億USD、2020年の上半期は75億USドルに達し、2019年の同期比で44.7％増に上った。

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（ 翻訳者:内海沙姫 ）
（ 記事ID:5544 )