2020年10月30日、グエン・スアン・フック首相は、首相府にて、越米外交関係樹立25周年の機会にベトナムを訪問しているマイケル・ポンペオ米国国務長官と会見した。
　会見において、フック首相は、外交関係樹立から25年を経て越米関係は全面的な発展を遂げ、日に日に深化していると評価した。
　首相は、米国政府や国務省、個人としての国務長官が、越米関係の発展と同じく、ベトナム国の強化や独立、繁栄を常に支援してきたことに、感謝の意を示した。
　この場を借りて、フック首相は、新型コロナウイルス感染症対策や最近中部で発生した洪水災害対応への支援のために、ベトナムに対して適時に実質的な援助を行ったドナルド・トランプ大統領や米国政府に感謝の言葉を送った。
　ポンペオ国務長官はベトナムを再訪でき、グエン・フー・チョン国家主席・総書記やフック首相へのトランプ大統領の挨拶の言葉を送ることに喜びの意を示した。
　ポンペオ国務長官は、中部地方の各省の人々に洪水災害での損失と被害に対するお見舞いの言葉を伝えた。
　ポンペオ国務長官は、終了したばかりのファム・ビン・ミン副首相・外務大臣との会談結果を高く評価した。国務長官は、米国は、独立、主権、領土保全、互いの政治体制を尊重するとの原則に立って、ベトナムとの包括的パートナー関係を重視し、将来、米越関係が一層深化し、安定し、盤石になるよう引き続き関係を促進すると強くコミットした。
　米国は、東南アジア地域におけるASEANの中心的役割を支持し、米国ASEAN間、米国メコン間の戦略的パートナーシップがより実質的、効果的に発展するよう促進されることを期待していると強調した。
　フック首相は、双方が持続可能で調和のとれた貿易収支を目指して行動計画を効果的に展開し続けることを歓迎すると共に、米国からの液化天然ガス（LNG）の輸入強化を含む、二国間関係におけるエネルギー分野の戦略ビジョンについて強調した。また、ベトナムは、クリーンで開放的なビジネスや投資環境を創造し、米国企業を含む各国企業がベトナムでビジネスを発展させ、長い期間活動できるよう条件整備を行うことを約束した。
　フック首相は、2020年10月28日から29日にハノイで開かれたインド・太平洋ビジネスフォーラムの結果に関する前向きな評価をポンペオ国務長官と共有した。
　国務長官は、米国企業とベトナム企業が通信テクノロジー、産業機器の供給、エネルギーインフラの各分野において価値の高い貿易契約に多数署名したこと、およびベトナム政府が各種方策を展開したことは、二国間の貿易関係がますます調和的で持続可能なものへと成長するよう貢献したとして、これを高く評価した。
　国際と地域の問題に関して、ポンペオ国務長官は、米国は、東南アジア地域におけるASEANの中心的役割を支持し、米国ASEAN間、米国メコン間の戦略的パートナーシップがより実質的、効果的に発展するよう促進されることを期待していると強調した。
　フック首相とポンペオ国務長官は、平和、安定、共に発展、繁栄するための協力は、時代の全般的傾向であり、各国の願望と基本的利益であるとの考えで一致し、各国は国際法、特に1982年の海洋法に関する国際連合条約を尊重し、厳格に履行する必要があるとの点を確認した。

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（ 翻訳者:内海沙姫 ）
（ 記事ID:5584 )