ベトナムの鉄道運輸交通の発展戦略を策定する
2020年10月31日付 VietnamPlus 紙
統一鉄道列車
既存の鉄道の改修・レベルアップと新しい鉄道路線や都市鉄道の開発のための投資は、運輸ニーズに応え、ベトナムの社会経済の発展に役立つものであり、必要である。
政府事務局は、ベトナム鉄道運輸交通開発戦略に関する政治局の中央委員会結論第27号の実施10年間の総括に関する政府党幹事委員会の報告草案について話し合う政府常務会議でのグエン・スアン・フック政府首相の結論意見をこのほど伝えた。
国家鉄道システムはいまだに旧式であるので、各大都市の交通渋滞の状況は日増しに深刻化している。運輸需要に応え、国土の社会経済の発展に役立つ都市鉄道・新しい鉄道路線の開発、既存の鉄道のレベルアップ・改修のための投資は、非常に肝要である。
報告草案の中で提示されている実現した成果の一方、都市鉄道システムにはこれまでもそして現在も投資が実行されている。一部の路線区間は基本的に完成し、運用開始のための準備を行っている。例えば、ホーチミン市のベンタインースオイティエン区間やハノイのニョンーハノイ駅区間、カットリンーハドン区間などである。
今後、政府首相は、2050年までのビジョンを含めた2030年までのベトナム鉄道運輸交通発展戦略と同期の鉄道開発計画・マスタープランの策定を交通運輸省に移管する。
[関連記事:第13回党大会を前に都市鉄道カットリン-ハドン区間の稼働のために奮闘する]
交通運輸部門は、ハノイとホーチミン市を結ぶ区間、ラオカイーハノイーハイフォンを結ぶ区間の鉄道路線など、既存の鉄道の改修、改良に注力し、計画に従って都市鉄道のシステムを構築し、巨大貿易港、工業団地、観光地、中央高原・メコンデルタの各省、世界と接続する鉄道路線の新たな建設を研究・実施する。特に南北高速鉄道システムの研究・建設は戦略の屋台骨となる。
交通運輸省は、各地方と連携して鉄道を建設するための土地を準備すると共に、ベトナムの鉄道開発のため、特に先進的な技術の主導やリソースの効果的調達のための最良の実施方法、政策、メカニズムを提案する。
南北高速鉄道プロジェクトは、注意深く研究する必要がある。専門家、コンサルタント、科学者の意見を聴取し、比較して、技術、投資に関する基準値、資金調達などに関して最善の案を選択できるようにする。
プロジェクトの実現可能性プレ調査の報告が法律の規定に従って審査された後、交通運輸省は緊急に完成させ、政治局に報告し、第15期国会にも報告し、次の段階へと良好に展開するための準備を行う。
それを基盤とし、政治局に提出する報告書の質を確保するため、政府首相は、ベトナム鉄道運輸交通開発戦略に関する政治局の中央委員会結論27号の実現の総括と南北幹線高速鉄道建設政策に関する2つの提案の作成を引き続き行うよう、交通運輸省に委ねた。そして、上記2つの提案の提出期限の延期を許可すると政治局に報告した。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:浅田大輝 )
( 記事ID:5587 )