タインホア省、東北アジア諸国市場への輸出を促進
2020年10月30日付 VietnamPlus 紙
タインホア省には現在、約140の輸出事業企業があり、省の2019年の輸出金額は年間40億米ドルに達し、そのうち東北アジアへの輸出は年間20億ドルに達した。
10月30日午後、商工省がタインホア省人民委員会と共同で、東北アジアへの輸出促進に関する情報を共有するセミナーを開催した。
セミナーでは商工省の代表者が、省の主力品目の東北アジアの輸入需要に関する問題と関連した、タインホア省における東北アジアへの輸出促進、省の主力品目の輸出の潜在的可能性と余地、東北アジアへの輸出に関して留意すべきいくつかの問題について、情報を共有した。
東北アジア各国の通商担当者たちがオンラインで話し合い、通商担当参事官はいずれも東北アジア市場の主には中国、日本、韓国は古くからの重要な貿易パートナーであり、タインホア省、ひいてはベトナムの各企業にとって依然として潜在的な輸出市場であると考えているとした。
しかし、商品の生産・輸出には好条件が整っているにも関わらず、一般的にタインホア省の輸出品目はまだ付加価値の高いものは多くはない。輸出品目は主に、縫製品や履物などの加工製品、もしくは花崗岩やセメントなど天然資源の優位性を活かした品目が省の総輸出額の大部分を占めている。
タインホア省の輸出製品生産企業は、主に小規模で、貿易促進活動、市場調査、技術革新、品質向上、そして現代的な管理プロセスの適用にいまだ積極的に参加していない。
商品の輸出や市場拡大のための自由貿易協定の情報へのアクセスや優位性の利用は、いまだ限定的である。
参加者たちは、特に日本や韓国などの厳しい市場において、東北アジア各国への輸出市場の要請は日増しに高くなりつつあり、今後タインホア省はブランド性があり、安全で多様なデザインの製品など、高級品や環境に優しい製品を重視する必要があると述べた。
繊維製品の場合、専用性があり、環境にやさしく、少量受注、迅速な納品ができる品目を優先する必要がある。
履物は、利便性、快適さ、美しいデザイン、少量受注、迅速な納品を優先する必要がある。農林水産物においては、安全性、原産地の追跡可能性、明確な基準、見栄えのいい包装などの要素が必要とされる。
会議での発表で、タインホア省人民委員会主席のグエン・ヴァン・ティー氏は以下のように述べた。2016年から2020年までの期間で、東北アジアへのタインホア省の輸出は6,780百万米ドルに達し、省の総輸出金額の48.8%近くを占める。
このうち2020年は1,978.6百万米ドルに達すると推定され、主に繊維製品、履物、海産物、藁かご製品、手工芸品、タピオカでん粉、木片、魚粉、缶詰パイナップルといった製品が省全体の総輸出額の55.4%を占めている。
今後も引き続きタインホア省は東北アジアを重要かつ戦略的な市場として位置づけている。
省は、東北アジアの政府や組織・協会との対外関係の維持、拡大、多面化、多様化、そして深化に焦点を当ててきた。また省内の企業の生産・経営活動、東北アジアの輸出市場へのアプローチと市場拡大の促進に最適な条件を整えて支援し、貿易促進を強化することにリソースを優先してきた。
チャン・クオック・カイン商工省次官は、東北アジアは貿易の面で、ベトナムにとって重要な意義を持つ重点地域であると述べた。2019年だけで、東北アジアはベトナムの輸出金額の50%近くを占める市場エリアであった。
タインホア省だけで約140の輸出企業があり、省の2019年の輸出金額は年間40億米ドルに達し、そのうち東北アジアへの輸出は年間20億ドルに達した。
タインホア省は、東北アジアへ引き続き輸出を後押し、全世界へ輸出できる石油化学製品、鉄鋼、セメント、縫製品、履物、木材製品、花崗岩レンガ、海産物、タピオカでん粉、家畜製品、缶詰加工食品、手工芸品などの多くの重要な輸出産品を発展させてきた。
タインホア省は国内で8番目に大規模な地域であり、労働力、天然資源など発展の原動力があり、北中部を紅河デルタ、西北地方に繋ぐ特別重要な戦略的位置にあるとして、商工省次官は2045年までを視野に入れた2030年までのタインホア省の建設と発展に関する政治局の議決58-NQ-TWの目標にあるようにタインホア省がハノイ、ハイフォン、クアンニン省で形成する発展の四角形の新たな成長の一極となるため、その多大なる成長の潜在性と利点を活かし得ることを確信していると述べた。
今後、商工省は、東北アジア市場の需要や動向の変化と、タインホア省の東北アジア地域への輸出を促進するための輸入基準政策に関して、タインホア省の輸出会社のために随時情報を更新する業務をアジア・アフリカ市場局に割り当てる予定だ。
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( 翻訳者:坂入菫 )
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