国家銀行副総裁、不良債権増加について説明
2020年10月30日付 VietnamPlus 紙
銀行側は不良債権処理のための方策をつくした。
銀行側は不良債権処理のための方策をつくした。

 国家銀行の幹部によると、コロナウイルス流行によって、企業や人々に困難が生じ、銀行ローンの返済能力に直接的な影響を及ぼしているという。

 10月30日の夜、政府事務局が開催した記者会見にて、グエン・ティ・ホン国家銀行副総裁は不良債権の試験的処理(2017年8月15日から2020年9月30日)に関する第42号国会決議から3年以上が経過し、3120兆ドンの不良債権が処理されたと述べた。
 しかしながら、ホン氏曰く、年初から現在まで、一部の銀行の不良債権は増加しているという。
 その理由は、コロナウイルス流行が経済活動のあらゆる分野に影響し、銀行事業も同様に経済金融の中心として影響を受けているためである。コロナウイルス流行で企業や人々は困難に直面し返済能力に支障が出ている。

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 加えて、副総裁は技術的な原因から不良債権が生じる可能性があると述べた。具体的には、2020年の状況下での債権残高は例年ほど高くはないため、債権残高全体に対しての不良債権の計算上、不良債権の割合が上昇している可能性がある。
 こうした事情の下、生産と経営における困難を取り除くため、ベトナム国家銀行は金融機関に金利の免除と引き下げを指示し、企業と人々の困難を取り除くことに積極的に取り組んだ。
 「今後、流行が複雑化するとなると銀行システムの不良債権比率に影響を与えることは間違いない」副頭取はこう付け加え、同時に銀行はこの状況に対応して、システムの安全を確保するべく評価と分析を行ったと述べた。

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( 翻訳者:中村健志郎 )
( 記事ID:5594 )