中央直属の党支部大会から得られた6つの経験
2020年11月02日付 VietnamPlus 紙
2020~2025年任期のホーチミン市党支部執行委員会名簿を採決する各代表
2020~2025年任期のホーチミン市党支部執行委員会名簿を採決する各代表

 共産党第13回全国大会(以下、「全国党大会」)に先行して行われる各レベルの党支部大会に関する党政治局の指示を実施するため、2020年10月29日までに、全67の中央直属党支部は、2020年~2025年任期の党支部大会を終了した。
 この機会に、国営ベトナム通信社記者は、党中央委員で、党中央組織委員会筆頭副委員長であるグエン・タイン・ビン同志に、各レベルの党支部大会、特に2020年~2025年任期の中央直属党支部大会の準備と実施の過程で得られた経験や教訓、顕著な成果についてインタビューを行った。

―「グエン・タイン・ビン同志、2020年~2025年任期の中央直属党支部大会についての概要を評していただけますか?」

<グエン・タイン・ビン筆頭副委員長>
 2020年~2025年任期の中央直属党支部大会は、党および政治システム建設の分野、政治分野、社会経済分野、国防・安全保障分野、外交分野など、すべての分野において非常に包括的な成果が得られた状況の下、開催されました。全党は、2020年~2025年任期の基礎レベルおよび基礎より上級レベルの党支部大会を上首尾に開催しました。各地方や機関は、2020年と2015年~2020年任期の目標と任務を達成するため努力してきました。
 それとともに、全国は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染対策および中部地方の各省における地滑り、洪水、台風の深刻な被害に対する各対策を決然と実施しています。同時に、ASEAN議長国、第41回AIPA議長国、国連安全保障理事会非常任理事国といった国の重要な外交任務を遂行しています。
 全国党大会に先行して行われる各レベルの党支部大会に関する党政治局の「指示」を実施するため、2020年10月29日までに全ての中央直属党支部は、規定に正しく従って、求められている質を確保しながら、近年の3任期よりも早く、2020年~2025年任期の党支部大会を終了しました。
 各文書草案は綿密に慎重に準備され、実践的な総括を重視し、幅広く意見を聴取し、各組織や個人による多くの意見が活用されるよう施されました。特に、文書草案と大会人事案に対する党政治局、党書記局の指導的意見を真摯に取り入れるようにしました。
 この任期の文書草案の新たな点は、各党支部が、党の指導的役割を明確にすることに重点を置き、党建設業務をより重視していることが挙げられます。また、2020年~2025年の任期中、および2030年までの目標と方向性と2045年までのビジョンの中で、集中して実施するブレークスルーとなる方策を選択することが記述されています。一部の反省報告書は、批評・自己批判の精神を高く掲げ、党支部の欠点や脆弱点に対する責任を自ら認めるよう、中核的指導者たちが模範を示しました。
 党政治局、党書記局、特にグエン・フー・チョン党書記長・国家主席が常に緊密に人事業務の指導を行い、各党委員会が、第4、6、7、8、12期党中央執行委員会総会で策定された決議、規定の実施・展開に合わせて、任期当初から直ちに人事業務の準備に留意しました。党政治局、党書記局、各レベルの党委員会は、「幹部人事にあたる各窓口を全体的にかつ連続的に統一させる」よう一歩一歩刷新し、多くの方針や方策を提出しました。
 各党委員会は、人事業務における各窓口を厳格に実施・展開し、正しいプロセスと規定を実施し、同時に、特に党支部大会人事に関連する不服申し立てがある場所では、人事業務の違反や過ちをチェック、見直し、訂正、処理しました。
 宣伝業務は、豊富で多様な多くの形式で進められました。奮起するような、自信に満ちた雰囲気を作り、幹部、党員、人民の支持と地方の党支部大会開催日に対する社会的コンセンサスを得ました。治安、秩序を確保する業務と大会用インフラの準備業務は、安全にかつ倹約するとの方針で厳格に展開され、またCOVID-19対策を厳重に実施しました。
 組織と運営の業務は、規則に従って真剣に、厳粛に実施され、念入りで、倹約的で、効果的であるよう確保しました。党支部大会プログラムは、明確にかつ論理的に各人に業務が割り当てられ任務が分担され、詳細に作成されました。党大会出席代表たちは、業務規程を厳守し、厳格に、民主的に、団結して、統一的な雰囲気を作り出しました。多くの党大会において、自然災害、台風、洪水による深刻な被害に耐えねばならない中部地方と中部高原地方の同胞を支援する運動である「相思相愛」の精神が示されました。

―「グエン・タイン・ビン同志、毎期の党支部大会の最も重要な2つの内容は、討論、方針と政治任務の決定(文書業務)、および党の指導機関を選び出すこと(人事業務)です。2020年~2025年任期の中央直属党支部大会におけるこれらの重要な2つの内容についての結果を教えていただけますか?」

<グエン・タイン・ビン筆頭副委員長>
 党支部大会において、厳格に、責任感、団結心および統一性を発揮して、各文書についての討論、意見聴取、採択が実施されまた。各党支部大会では、大会及びグループにおいて発表された、文書について1400近くの意見について討論するため、適切な時間が費やされました。意見発表が重視されたことにより、多くの党支部大会において、幹部と党員の多くの知恵が結集して、活発で率直な討論の雰囲気に溢れていました。党支部の多くは、政治報告、党大会における意見発表のために、生き生きとした映像資料や、プレゼンテーションによる説明資料を作るよう施されました。
 執行委員会、常務委員会、党書記、副書記を選出する選挙は、党の選挙規程に正しく沿って実施されました。選挙の結果、執行委員の数は規定に則り減少しましたが、構成は確保され、前期と比べて質が向上しました。
 新たに選出された党委員の総数は3,330名で、2015年~2020年期と比較して6.20%減少し、「指示」(5%減少)の規定を上回りました。女性の党委員の数は大幅に増加して523名(15.71%)となり、前期よりも2.69%高く、34の党支部が15%以上に達しました。このうち最も割合が高いのはトゥエンクアン省(29.17%)でした。女性の常任委員の数は123名(12.91%)で、前期よりも2.37%高く、20の党支部が15%以上に達しました。このうち最も割合が高いのはビンフオック省(40%)でした。女性の党書記は9名(13.85%)でした(前期は3名)。少数民族の党委員は389名(11.68%)で、前期よりも0.72%高く、このうち最も割合が高いのはカオバン省(80%)でした。少数民族の常任委員は6名(9.23%)で、前期よりも1.54%高くなりました。修士以上の学位を持つ党委員は2,220名(28名は教授、副教授)で66.67%に達し、前期よりも23.17%高くなりました。修士以上の学位を持つ常任委員は613名(7名は教授、副教授)で64.32%に達し、前期よりも19.23%高くなりました。修士以上の学位をもつ党書記は51名(3名は教授、副教授)で78.46%に達し、前期よりも13.85%高くなりました。修士以上の学位をもつ副書記は98名(2名は教授、副教授)で69.01%に達し、前期よりも20.59%高くなりました。
 執行委員会、常務委員会、党書記、副書記の平均年齢は前期と比べて低く、基本的に党委員会において3つの年代が確保されており、28名の党書記は50歳以下でした(43.08%)。
 27名の書記委員は非地方出身者であり(41,54%)、前期よりも23,08%高くなりました。
 67の党支部大会は、中央により割り当てられた党大会出席代表の基準や数、構成を正しく確保し、全国党大会に出席する1,381名の正式出席代表と131名の予備代表の数を正確に選出しました。

―「各レベルの党支部大会、特に2020年~2025年の任期における中央直属の党支部大会の準備と実施の過程で得られた経験は何でしょうか?」

<グエン・タイン・ビン筆頭副委員長>
 第1に、党支部大会の準備と実施の過程全般において、党政治局や党書記局の常時かつ緊密な指導がなければなりません。党支部大会の準備と実施にあたり、早期に、十分で包括的な内容の文書体系を制定するよう指導しなければなりません。党支部大会の準備と実施の過程において、それぞれの党委員会、党組織、個人、とりわけトップの主導性と創造性を発揮し、民主集中原則を確保しなければなりません。
 党支部大会を招集する党委員会は、団結心と共同責任の精神を高く掲げ、綿密に、丹念に、厳格に、継承性を保持しながら、これまでの任期における貴重な経験や優れた教訓を参考にして、本任期の実状に見合うよう新たな点や独創点を補充して、党大会を準備して指導する必要があります。
 第2に、政治報告は、各政治任務を実施する際の党の業務と党の指導的役割を明確に記述しなければなりません。また、執行委員会の反省報告書は、政治報告の内容との重複を避け、機能、任務、権限、業務関係に関する各規定や業務規程を網羅していなければなりません。
 第3に、党支部大会が開催される前に、地域内で起きている複雑な問題をしっかりと把握して、迅速に処理しなければなりません。また、問題解決を適時に指導するため、幹部や党員の思想状況や、人事に関する大会前後の世論をしっかりと捉えなければなりません。党支部大会の人事業務においては、すべてが民族国家の利益となるよう、民主性、客観性、公平性、公開性、透明性を保持しながら、5つのプロセスを正しく、絶対に遵守しなければなりません。また、主体的に状況を把握し、想定外の事態にも迅速に対処しなければなりません。
 第4に、党支部大会文書の討論は、新しく、困難で、デリケートな問題、そして意見が分かれている問題に焦点を当て、機関や地方の実状を網羅しなければなりません。じっくりと研究する時間を充分に確保しておくことで、質の高い意見が準備され、党支部大会において活気ある雰囲気を作り討論ができるよう、党支部出席代表に、事前に討論や意見を出してもらう内容を送付しておきました。
 第5に、全国党大会に先行して行われる各党支部大会についての宣伝形式は、それぞれの地方の対象者や特性、状況に応じて、IT技術の活用を強化し、刷新し、多様化して、生き生きとした、確信溢れる雰囲気を作り出して、党大会を歓迎しましたが、見せびらかしたり、形ばかりのやり方はしません。
 第6に、党支部大会を円滑に実施しつつ、各地方や機関における政治任務も完遂しなければならず、また、効果的に党支部大会を開催できるよう主体的に助言し、COVID-19対策や安全も確保しなければなりませんでした。

―「同志に感謝と敬意を表したいと思います!」

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( 翻訳者:天野友亜、内海沙姫 )
( 記事ID:5596 )