ベトナムは2026年に約138万人の男性が「余る」
2020年11月13日付 VietnamPlus 紙
カマウ婦人・小児科病院出産科での新生児の体重検査(写真:キム・ハー/ベトナム通信社)
ベトナムでは都市部と農村部どちらにおいても出生の際の性比[女性に対する男性の比率]が増加しており、ジェンダーの不均衡の問題は今後も増え続けると予想されている。
11月13日、保健省人口・家族計画化総局はチャビン省の保健局やベトナム女性連合会と連携し、200人近い女性と省の人口に関する協力員のため、出生時の性別の不均衡に関する情報を共有する座談会を開いた。
座談会では、各代表が保健省人口・家族計画化総局の通信・教育部副部長のマイ・スアン・フオン医師に話を伺い、ベトナムにおける男女出生比の不均衡についての実情や原因、影響などの多くの情報を共有した。
マイ・スアン・フオン医師は、ベトナムでは男女出生比の不均衡の問題がこの数年急増しており、今後も年を経るごとに加速し続けると予想されるということを示した。
ベトナムにおける出生性比は都市部と農村部どちらにおいても増加している。統計総局の予想によると、2026年には約138万人の男性が我が国では余るとされている。
男女出生比が不均衡となった主な原因には、男尊女卑の考え方が未だ残っていること、社会保障制度がまだ確保されていないこと、出産を減らすよう圧力がかかっていることから出産前に性別を選ぶため科学技術の進歩を濫用すること、などが挙げられる。
この状況は、結婚出産適齢期の男性が余り、女性が足りないという状況を招き、不平等や性的暴力をもたらし、個人や家族、社会の生活の質に影響する。
マイ・スアン・フオン医師によると、出生時の性別を選ぶ目的での堕胎についての実情は現代もこの先の将来においても、懸念される社会的難題であるという。
この難題を抑え、男女出生比のバランスをとるために、各級、各部門、各地方は、人口政策の効果的な実現を重視していく必要がある、
医療部門と各地方の各政治団体、社会団体は、各家庭の意識の向上のための宣伝活動を強化する必要がある。[その内容は]、男尊女卑の考え方による悪い影響やジェンダーの不均衡の軽減を目指すための出生の際の性別の選択、ジェンダーに関する不平等の撤廃、人間の各権利の保障などである。
チャビン省の保健局人口・家族計画化支局によると、チャビン省での男女出生比の不均衡は拡大傾向にあるという;出生時、2019年は100人の女児に対して112.26人の男児という比率で、2020年は100人の女児に対して109.2人の男児の比率になると予測されている。
これはチャビン省が人口と発展のため効果的に取り組みを実現させることに関心を持つ必要があるという警告である。
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( 翻訳者:堀春佳 )
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