一村一品運動、地方への普及効果を作る
2020年11月14日付 VietnamPlus 紙
ターイグエン省ダイトゥー県ホアンノン社カウダー村の安全茶の栽培地域
地方の特産品や手工芸村の工芸品は大いに発展し、文化を保護し人々の生活水準を高めている。
2018~2020年における一村一品運動計画に関する2018年5月7日付第490/QĐ-TTg号首相決定(以下OCOP)は、各省と特別市、特に生産者の間で大きな反響がある。
地域の特産品や手工芸品は大いに発展し、文化の保護とともに人々の生活水準を高めている。
中央新農村運営事務局局長のグエン・ミン・ティエン氏は、これまでに全国の63の省と特別市全てがOCOPプログラム計画を承認し実施したと述べた。これは地方が、ポテンシャルのある産品を見いだす重要な基礎となっている。その上で、OCOP産品を分類、評価し、発展するために必要なことを定める。
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全国で現在、46の省と特別市が2169のOCOP産品を評価、分類そして承認しており、2400の産品という計画の9割以上を達成している。そして、700近くの産品が4つ星の認定を受け、43の産品が国のOCOP委員会により評価、分類され、5つ星へのランクが検討されている。
グエン・ミン・ティエン氏はまた、今年評価、承認された産品数は、目標を超える可能性があることを明らかにした。しかし、現在プログラムが重視するのは数量ではなく、重要なのは質であり、プログラムの普及である。
上記の結果をもたらしたのは、さまざまなメカニズムや政策がプログラムを展開し、特に地方が参加するための枠組みを形成する基礎となったからである。農業農村開発省は、OCOP製品を評価、ランク付けするために国のOCOP委員会を設立した。工業・商業省はOCOP製品の販売所に関する指標を公布した。また、国家銀行は各銀行の融資支援の指導文書を作成した。
一つ注目すべきなのは、OCOPに認定された産品を持つ1300近くの生産者のうち、470以上の生産者、すなわち38%を占める生産者が合作社であるという点である。したがって、OCOP製品は、農民が特産品を生産するため協力して合作社を結成する場と機会を作っている。そこで、質、パッケージ、デザインと規格、消費市場志向性を向上させ、市場ニーズに適した産品へと調整する。
グエン・ミン・ティエン氏によると、伝統的産品から出発しながら、生産者は現在の消費ニーズに合わせてサイズやデザイン、味わいを調整して新たな産品を生み出しており、テクノロジーを使って付加価値を生み出してさえいるのである。
OCOP製品のさまざまな販売経路としては、Big C, Vinmart, Saigon co.opなどが形成され、効果的に運用されている。これらに加えてVNPost, Voso.vn, LazadaといったEコマースシステムにOCOP生産者がアクセスし、積極的かつ主体的に参加している。
地域によって異なる気候を持つラオカイ省は、各地の民族による独自の豊かな文化に関連した多くの特産品を有している。ラオカイ省では77の生産品がOCOPに認定されている。加えて、サパ、バックハー、バットサットのような国内で有名な多くの観光地を抱えていることは、OCOP産品を促進し宣伝、紹介、発展させる条件となっている。
ラオカイ省農業農村開発局副局長のレ・タン・フォン氏は、OCOPプログラムは、産品の質と国内および国際市場における位置づけを変え、農業分野に対して特筆すべき変化をもたらすことに貢献したと評価する。
困難を利点に変えることを目標に、ラオカイはその地域独自の産品を開発するとともに、民族の文化的アイデンティティを保護し宣伝している。
OCOP産品の基礎の上に、ラオカイ省は大規模で製品の質が一定で輸出市場に対応できるよう各地域の計画に投資する予定である。
優先的に発展させる産品分野はラオカイ省の強みとして開発する。それは高い価値を持つ在来種の稲、薬草植物、野菜や花、OCOPと関連のある果実などで、加工工場においては、お茶、冷水魚などで、各産品の商標も作る。
グエン・ミン・ティエン氏は、プログラムは雇用の創出に貢献し、農村や少数民族地域の家計の発展を促したと評価する。特に、農村女性や少数民族同胞のような弱者のグループが役割を発揮した。OCOP産品の発展は、合作社や合作グループなど、生産組織の形成を助けた。これは合作社が得意な産品を開発することのできる場である。同時に、手工芸村のような伝統的価値を守り生かすことに貢献する。
急速な発展ではあっても小規模生産から出発しているため、多くの産品はスーパーや流通に乗せたくとも数量面で応じることが出来ない。食品安全やクオリティに関してさまざまな主体からの支援があるものの、この問題に関する生産者の理解や見識にはまだ制約がある。
グエン・ミン・ティエン氏は今後、テクノロジーと技術プロセスの刷新と改善に焦点を当て、産品のレベルアップや改善を生産者に支援し続ける必要があると述べた。それは、地域における原材料生産用地の拡大や産品の品質管理、規定と市場ニーズに合ったパッケージやマークの完成である。
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( 翻訳者:浅田大輝 )
( 記事ID:5635 )