JICAは新型コロナウイルスに対応するベトナムを引き続き支援
2020年11月26日付 VietnamPlus 紙
中央熱帯病病院に自動分子生物学機Cobas 6800を引き渡すJICA代表
中央熱帯病病院からの支援要請に基づき、ベトナムでの新型コロナウイルス(COVID-19)流行に対応するため、11月25日、日本国際協力機構(JICA)は、自動分子生物学機を含む、総額6,000万円(約130億ドン)相当の検査機器を提供することを決定した。
最初の支援物資が2020年11月25日に中央熱帯病病院に贈られた。
JICAは現在、中央熱帯病病院との技術協力プロジェクト「ベトナムにおける治療成功維持のための”bench-to-bedside system”構築と新規HIV-1感染阻止プロジェクト」を実施している。
本プロジェクトの目的は、各地方病院でのHIV治療の中央モニタリングシステムの構築、HIVウイルスの感染に対する免疫メカニズムの研究と発展である。
今回の支援によって、HIV/AIDSの検査能力をさらに向上させると同時に、COVID-19に対応するため中央熱帯病病院のPCR検査技術を向上させることができる。
ベトナムにおけるCOVID-19への対応の中で、中央熱帯病病院は感染者(中には重症患者もいる)を受入れ治療する最前線の病院であり、隔離とPCR検査の場でもある。
COVID-19が感染拡大した2020年の3月と4月には、1日に約200件から300件ものPCR検査を実施した日もあった。しかし、現在の検査に使用されるリアルタイムPCR は検査に際し多くの手動操作を要する。そのため、医療関係者の多大な時間と労力を浪費し、病院にとって大きな負担となっている。
7月にダナン市でCOVID-19の第二波が発生して以降、ベトナムの感染者数は安定し9月に数か国との国際線を再開したが、現在も約1万5千人が隔離されている。ベトナム政府は、この感染症に対し引き続き警戒するよう強調している。
今回の支援がPCR検査の速度を速め、COVID-19の診断と治療における病院のストレスを軽減できるのではと期待されている。
JICAは日本政府の指導の下、ベトナム政府とともに協力して、危険な感染症、特にCOVID-19への対応を準備する構えである。
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( 翻訳者:伊藤千恵美 )
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