仏教の文化・道徳の伝統的価値を発揮する
2020年11月20日付 VietnamPlus 紙
仏暦2564年仏誕を謹んで祝福する大礼で仏[像]を灌沐する儀式を実施する各和尚、僧尼。
仏教学研究雑誌は、ベトナム仏教が貢献してきたことを宣伝したり明確にしたりするだけでなく、信仰の自由と人権に関する対話で、物の道理の声を上げ、述べることにも貢献している。
11月20日午後、ハノイのベトナム仏教学研究所支所で、ベトナム仏教教会中央所属の仏教学研究雑誌が、創設30周年記念活動と「ハノイのベトナム仏教学研究所支所と仏教学研究雑誌の30年:功績と指針」というテーマの科学セミナーを紹介する記者発表を行った。
ベトナム仏教教会の管理評議会副議長、ハノイベトナム仏教研究所支所所長、仏教学研究雑誌の編集長を務めるティック・ザー・クアン和尚は、「30年間、研究所支所と雑誌は学術的側面や仏の教えを広めることに貢献し、並びにベトナムの素晴らしい宗教生活を反映してきた。宗教生活のあらゆる局面でベトナム仏教を発展させることを核心としてきた」と述べた。
対外活動においては、仏教学研究雑誌は、ベトナム仏教が国際関係や国際協力に貢献してきたことを宣伝したり明確にしたりするだけでなく、ベトナムでの宗教の自由と人権に関する対話で、物の道理の声を上げ、述べることにも貢献している。
「海外に出張する際には常に、各僧侶は皆、越僑の人々に贈呈するための雑誌や書物を持って行く。越僑の人々が、仏教のすばらしい道理やベトナム人コミュニティにおける宗教生活について理解を深められ、仏法に関して研鑚を積めるようにするためである。特に宗教の自由と人権に関する各対話において、仏教研究雑誌は、ベトナム国家が、各経本・経冊を印刷させて、人々に信仰に従って普及するようにしていることを確認する証拠の一つだ。人々は宗教・信仰活動の自由を得ており、国家はこの活動のための環境をつくっている」とティック・ザー・クアン和尚は述べる。
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研究事業が始まって30年の間、ハノイのベトナム仏教学研究所支所は、四分律、漢越辞典、漢越仏教学辞典といった典型的な経典、律蔵のいくつかの作品の翻訳、編纂、出版を行ってきた。
また、研究所支所はセミナーや座談会、情報交換会、国内・国外のいくつかの研究所や大学、海外との研究協力なども行っている。ハノイ仏教学高級学校を卒業した僧侶や尼僧に、仏教学研究の方法を教える研究員講座の開催、補習や仏教学知識の向上にも取り組んだ。
仏教学研究雑誌は、史学、哲学、仏教学の研究成果を掲載するほか、聖職者や仏教徒が日増しに良好な宗教生活を実現するために、宗教・信仰に対する国家の各法律・政策・路線を伝える情報経路でもある。
過去30年間に発行してきた出版物は、仏の教えを広め[弘揚佛法]、仏教の文化・道徳の伝統的価値観を発揮してきたことの具体的な証拠だ。仏教における賢明な思想と人間の人文的価値は、ベトナムのすべての人々に平安と幸福をもたらし、仏教は平和的で、実社会に入っており[入世]、民族と共にある宗教であることが確認された。
創設30周年記念式典と「ハノイベトナム仏教学研究所支所と仏教学研究誌の30年:功績と指針」の科学セミナーは、11月27日、ベトナム仏教教会中央本部のクアンスー寺で行われる。
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( 翻訳者:秋山由莉奈 )
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