南シナ海におけるベトナムの主権を尊重するよう台湾(中国)に要請
2020年12月03日付 VietnamPlus 紙
チュオンサ諸島に属すダーラット島でのベトナム海軍兵士
12月3日の外務省の定例記者会見で、2020年11月24日に台湾(中国)がチュオンサ(中国名:南沙)諸島に属するバービン島(中国名:太平島)周辺海域で実弾射撃訓練を行なったことに対するベトナムの反応について問う記者からの質問に答え、外務省のレ・ティ・トゥ・ハン報道官は次のように明確に述べた。
「これまで何度も確認したように、台湾(中国)がベトナムのチュオンサ諸島に属するバービン島周辺海域で実弾射撃訓練を行ったことは、この諸島でのベトナムの領有権に対する重大な侵害であり、航海の平和、安定、安全、治安の脅威です。このことは緊張を生み、南シナ海情勢をより複雑にさせます。
ベトナムは断固として台湾(中国)に抗議し、上述の違法な訓練活動を行ったり今後違反行為を繰り返すことがないよう要請します」。
海南省(中国)がホアンサ(中国名:西沙)諸島への船旅の再開を通報したこと、中国海軍がチュオンサ諸島のチュータップ礁(中国名:永暑礁、英語名:ファイアリー・クロス礁)の港で病院船を配備したとする、南シナ海における中国の最近の動向に関するベトナムの反応を問う記者からの質問に対し、ハン報道官は以下の通り強調した。
「これまで何度も確認したように、ホアンサ諸島とチュオンサ諸島においてベトナムの許可を得ていないすべての活動は、ベトナムの主権を侵害し、国際法に違反しており、法的有効性はありません。
ベトナムは中国に対して、ホアンサとチュオンサの2つの諸島におけるベトナムの主権を尊重すること、ベトナムのホアンサ諸島への旅行とともに、緊張を高めるまたは情勢を複雑にする可能性のある行動、南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)に反する行動、南シナ海における平和、安定、協力の環境維持、および南シナ海行動規範(COC)の協議における各国の取り組みや両国関係とってメリットがない行動を止め、放棄するよう要請します。
繰り返しになりますが、ベトナムは、ホアンサ諸島とチュオンサ諸島に対するベトナムの主権が国際法に合致していることを確認する、十分な法的根拠と歴史的証拠を有していることを主張します」。
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( 翻訳者:向井千景 )
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