両国の首相は、近年のベトナムとカンボジアの善隣友好、全面的協力関係の積極的な進展に喜びを表明した。

　11月24日、グエン・スアン・フック首相とカンボジアのフン・セン首相はオンラインで会談し、ベトナムとカンボジアの協力関係やASEANにおける協力の推進策、双方が関心を持つ世界や地域の問題などについて意見を交わした。
　会談には、両国の政府官房の他、関連省庁・部門の幹部らが出席した。
　会談でフン・セン首相は、近年のベトナムの国内外の功績、特に第37回ASEAN首脳会議と関連する一連の首脳会議の成功裡の開催、団結し強固なASEAN共同体の構築に貢献する多くの構想を打ち出したことを祝した。
　フン・セン首相は、引き続きASEAN加盟国としてベトナムと協力するとともに、国連安全保障理事会非常任理事国（任期：2020－2021年）を務めるベトナムを支援していくと確認した。同時に、ベトナムは引き続き新型コロナウイルスの流行を効果的に制御し、いち早く社会経済の回復と発展を成し遂げ、第13回ベトナム共産党大会を成功裡に開催するものと確信していると述べた。
　グエン・スアン・フック首相は、フン・セン首相が先日のベトナム中部での洪水による被害に対し見舞いの書簡を送ってくれたことに感謝の意を述べた。また、新型コロナウイルスの感染拡大の防止や社会の安定の維持、経済発展の継続におけるカンボジアの成功を高く評価するとともに、カンボジアがベトナムと緊密に協力し、2020年のASEAN議長国としての全面的な成功を支援してくれたことを感謝した。

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　両首相は、近年のベトナムとカンボジアの善隣友好、全面的協力関係の積極的な進展に喜びを表明した。
　両首相は、信頼と結束の関係を引き続き強化し、両国の協力があらゆる分野において、強力で広範かつ確実に発展するようにし、ASEANの枠組みの中でも緊密に協力していくことで一致した。また、両国の省庁、部門、地方に対し、新型コロナウイルスの感染拡大の防止で緊密に調整し、対策を強化するよう指導するとともに、友好と協力の関係の中で生じた問題を迅速に解決することでも同意した。さらに、引き続き国境での通常取引を維持し、二国間の貿易額を増やすよう努力するとともに、国防・安全保障協力を強化し、国境地帯の治安秩序を維持することでも合意した。
　双方は、両国の立法機関が「1985年国家国境画定条約および2005年補足条約を補足する条約」、「二国間の陸上国境における国境画定、国境標識設置に関する議定書」の国境に関する法的文書2件を採択し、ベトナムとカンボジアの陸上国境地形図の引き渡し式を行ったことを高く評価するとともに、両国の関係機関に対し、今後の国境協力に関連する行事を引き続き協力して実施するよう指示することで合意した。
　双方はまた、これまでに調印された合意や協定を協力して適切に運用するとともに、両国の副首相兼外相が主宰する第18回ベトナム・カンボジア政府合同委員会の会合を適切な時期に開催するよう推進することで合意した。
　双方は、特にASEANやサブ・リージョンの協力枠組みをはじめとする、地域や国際的なフォーラムで引き続き緊密かつ効果的に調整していくことを確認した。
　グエン・スアン・フック首相とフン・セン首相のオンライン会談は、親密で和やかな雰囲気の中で行われ、両国間の団結、友好、結束を体現していた。

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（ 翻訳者:坂入菫 ）
（ 記事ID:5691 )