国連平和維持軍の参加に関する決議
2020年12月10日付 VietnamPlus 紙
2018年に国連平和維持軍に参加するために出発する第2級の第1野戦病院の軍人女性たち
2018年に国連平和維持軍に参加するために出発する第2級の第1野戦病院の軍人女性たち

 国会は国連平和維持軍参加に関する第130/2020/QH14号決議を公布した。2021年7月1日から発効する。

 国会は国連平和維持軍参加に関する第130/2020/QH14号決議を公布した。
 この決議は、国連平和維持軍への参加に関する原則、形式、領域、部隊、権限、部隊の展開プロセス、保障経費、制度、そして、国の政策および管理を規定している。 
 決議が適用される対象者は、国連平和維持軍への参加に選ばれた国防省に属する士官、専門職の軍人、下士官、兵士、組織、そして、公安省に属する士官、事務、専門技能職の下士官、兵士、組織。また、国連平和維持軍の参加に関係する機関、組織、個人も適用対象となる。
 決議は、国連平和維持軍参加の原則について、ベトナム共産党のすべての面における絶対的直接的指導、国防治安評議会の決定、国家主席の指揮および政府の管理の下にあり、ベトナムの憲法と法律を遵守し、国連憲章、国際法、そしてベトナム社会主義共和国が加盟している国際条約に沿って行われると明記している。
 その他の原則については、独立、自主、平和、友好、協力、発展を保障すること、ベトナムの国家および民族の利益、条件、能力に沿うこと、各国の主権尊重および領土保全、国連の要請に基づく人道的な目的のため、戦争の後遺症の克服および紛争後の平和維持を支援するための活動にのみ参加すること、国連がミッションを設置した国や地域および国連の機関内においてのみ展開すること-である。

 [関連記事:国連平和維持軍参加に関する決議を採択]

 決議はまた、国連平和維持活動に参加する個人、組織の任務、権限についても規定している。具体的には、国連の平和維持活動に参加する個人、組織はベトナムと国連の合意により国連の管轄部署によって与えられた参加分野の任務を行うこと、国連平和維持軍参加部隊の能力向上およびその他の関連領域に関するベトナムの権限機関に助言すること等。
 国連の平和維持活動に参加する個人や組織はベトナムの地位や威信を守らなければならない、ベトナムの歴史や文化の価値、国土や人々のイメージを発揮しなければならない、ベトナムの部隊が参加する国や地域の法律、政府、人々、文化を尊重し、ベトナムの管轄部署によって与えられたその他の任務を遂行する。
 国連の平和維持活動に参加する個人や組織は、任務遂行のため規定に従い与えられたベトナムと国連の武器、爆薬、支援器具、装備、設備、諸手段を使用する権限、そして、ベトナムの法律の規定、国連の規定、ベトナムと国連の合意による他の権限を有する。
 決議によると、国防省が中心となり、公安省や関連する省、部門と協力し、国連の平和維持活動に参加するベトナムの部隊の建設に関する中期的、長期的な計画を立案して、政府首相に提出し、検討、決定する。
 国防大臣および公安大臣は、国連平和維持活動参加のため、それぞれの管理権限に属する部隊の人員構成、編成、基準を規定する。
 国防省および公安省は、国連の平和維持活動に参加する個人、組織に対し、任務、分野、地域、性別に関する要請に応じ、専門性、業務、政治、法律、外国語などについて、人選、養成、訓練を行う。
 決議は2021年7月1日から発効する。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:須藤遼 )
( 記事ID:5721 )