グエン・スアン・フック首相は、CLMV４か国が困難を克服し、ダイナミックで、繁栄し、持続可能な発展のCLMV地域を構築するのに役立つのは団結と協力だけだと強調した。

　グエン・スアン・フック首相は12月９日、オンライン形式で開催された第10回カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム（CLMV）首脳会議に出席した。
会議には、カンボジア、ラオス、ミャンマーの首脳が出席した。
　首相とともに首脳会議に出席したベトナム代表団は、外務省、商工省、交通運輸省、教育訓練省、計画投資省、農業農村開発省、資源環境省、文化・スポーツ・観光省、保健省および政府官房の幹部らである。
　「地域統合のための効果的な連結の強化」をテーマに、各国首脳は、４か国の伝統的友好、善隣友好、互恵の関係を一層深めていくという約束を確認した。また、加盟各国の経済的潜在力を発揮し、地域の発展の格差を縮小し、ASEAN共同体の建設プロセスに貢献するための協力を推進していく決意を確認した。
　第９回CLMV首脳会議（2018年６月、タイ・バンコクで開催）以降の協力を点検し、各国首脳は2019年から2020年のCLMV行動計画の実施で達成された成果を歓迎した。また、協力に関する重要文書の作成における４か国の関係機関・省庁・部門の努力を高く評価した。
　カンボジア、ラオス、ミャンマーの首脳は、ベトナムが３か国の学生に毎年奨学金を提供していることに感謝し、ベトナムが今後もこの奨学金プログラムを実施し続けることを希望した。
　今後の協力の方向性について、各国首脳は、CLMV地域を国際的なビジネスセンターにし、2030年には高中所得国になることを目的とした文書「CLMV発展のフレームワーク」を採択した。

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　４か国の首脳は、CLMV地域の持続可能で包括的な発展のため、多くの面で連結を強化することで合意した。具体的には、インフラの連結に関し、高品質のインフラ整備の推進、交通・クリーンで再生可能なエネルギー・情報通信・デジタル技術インフラの連結に関するプロジェクトの研究・実施、プロジェクトの財政的・社会的・環境的な持続可能性を確保することなどである。
　持続可能な発展のための制度的および経済的連結について、経済的連結を推進し、ビジネスおよび投資のためのより良い環境を整えることを通して、ASEAN経済共同体の建設プロセスを支援する。ビジネス、投資、観光を促進する活動を組織する。国家間のロジスティックス・システムの品質を向上させる。スマートで持続可能な農業発展への協力、農産物や食品の生産と加工における最新技術の応用を進める。デジタルエコノミー、eコマースの発展で協力し、零細・中小企業が金融、サービス、インフラ、および能力向上プログラムにアクセスできるようにサポートする。水資源やその他の天然資源の持続可能な管理と利用、気候変動への対応、災害管理における協力を推進する。
　人のつながりについて、奨学金プログラム、大学や訓練機関間の提携プログラム、CLMV諸国間の免状の相互承認、グリーンで持続可能な観光の促進協力を引き続き実施する。
　首脳会議でグエン・スアン・フック首相は、CLMVの協力が達成した成果を歓迎し、団結と協力こそがCLMV４か国が困難を克服し、ダイナミックで、繁栄し、持続可能な発展のCLMV地域を構築することになると強調した。

　フック首相は、次の段階における協力に対し３つの優先事項を述べた。第一に、「CLMV発展のフレームワーク」で定義された目標を達成するための包括的かつ具体的な実施計画を緊急に策定する。
　第二に、ASEANの地域統合プロセスを効果的に補完するための政策的連結を推進し、協力の利点を活用し、それによって、各国間の商品、サービス、人の流通により良い条件を整えることに重点を置く。情報を迅速に共有し、合意を実施する過程で生じた困難や障害を解決するために調整し、企業の困難を取り除く。ビジネス、投資、観光の振興活動の実施を調整する。企業が連結し、FTAのチャンスを生かせるようサポートする。共同プロジェクトの策定を調整し、国際的なリソースを動員する。職業教育の質を確保するための基準を参照できるフレームワークを構築する。
　第三に、農産物の加工・輸出産業の生産能力を向上するための連携を強化し、地域の農業の生産・サプライチェーンを形成する。
　会議の終わりに、４か国の首脳は、会議の共同宣言、「CLMV発展のフレームワーク」、および、協力の16の優先プロジェクトのリストの３つの文書を採択した。各国は、ミャンマーが第11回CLMV首脳会議を主催することに合意した。

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（ 翻訳者:森本悠太 ）
（ 記事ID:5722 )