ハノイ市:日本への労働力輸出の詐欺「カップル」を告訴
2021年01月08日付 VietnamPlus 紙
日本への労働輸出の手続きをするという約束をして現金を受け取り、その後現金を取り上げるという手段で、財産を奪う詐欺を行ったとして、多くの人がタ・ティ・トゥー・ビンとチャン・タイン・トゥーを告訴している。
ハノイ市人民検察院は、2015年の刑法第174条第4項a点に従い、「財産を奪う詐欺」の罪について、ハノイ市チュオンミー県スアンマイ町に住むチャン・タイン・トゥー(1975年生まれ)と、タ・ティ・トゥー・ビン(1973年生まれ)両容疑者の起訴を完了した。
この事件の発端は、ヴォー・ミン・Tさん(1958年生まれ、ハノイ市ハドン区クアンチュン街区在住)や他の多くの人が、警察調査機関へ陳情書を送ったことに始まり、ハノイ市公安がタ・ティ・トゥー・ビン容疑者とチャン・タイン・トゥー容疑者を、日本への労働輸出の手続きをするという約束をして現金を受け取り、その後現金を取り上げるという手段で、財産を奪う詐欺を行ったとして告訴している。
調査の過程で、2016年にタ・ティ・トゥー・ビン容疑者は SNSのFacebookを通じてチャン・タイン・トゥー容疑者を知り合い、特別な関係であったと判明した。
トゥー容疑者はハノイ市ホアイドゥック県アンカイン社にオフィスがあるタイン越日竹籘細工輸出入会社(略称はベトタイン社)の社長のタインと名前を紹介していた。
トゥー容疑者はビン容疑者に対し、ベトタイン社では日本へ派遣する労働者を募集していると述べた。トゥー容疑者は、ビン容疑者と相談し、労働者として出国したい人を探し、トゥー容疑者については夫(もしくは恋人)と紹介し、ベトタイン社の社長をしているので、日本へ労働者として送り出すことができると話していた。
2名の容疑者は、日本での仕事は3〜5年間の労働であり、給料は女性の労働者であれば月給3200万〜3800万ドン、男性の労働者であれば月給4000万ドン〜5000万ドンであると約束していた。労働者を送り出すのに受け取った手数料は、労働期間によって1人あたり4500万ドン〜8500万ドンである。
2名の容疑者によると、日本での作業は非常に簡単で、輸出用の竹細工や籐製品の梱包・包装作業のみであった。手続きに関しては、出稼ぎ労働者は書類の提出と手数料の支払いだけで、日本語を学ぶことや職業訓練を受ける必要はなく、パスポートやビザを持っていく必要はない。トゥー容疑者とビン容疑者は、労働者が2017年4月末から2017年8月までの間に日本へ行くことを保証していた。
紹介の言葉を信じ、労働力輸出に行きたいと思っていた何人かは、トゥー容疑者とビン容疑者へ手数料を支払い、書類を提出した。手数料を受け取った後、トゥー容疑者とビン容疑者は保証したように外に人々を送ることがないまま、被害者からお金を取り上げた。
このような手口で、1年以内(2016年5月から2017年5月まで)に、トゥー容疑者とビン容疑者は8人の被害者から5億5000万ドンを受け取り、取り上げた。
ハノイ市人民検察院によると、この事件では、チャン・タイン・トゥー容疑者は、直接実行する役割で、被害者がビン容疑者、トゥー容疑者を信頼してお金を渡すよう、ビン容疑者に虚偽の情報を提供するように指示したという。
タ・ティ・トゥー・ビン容疑者は共犯者で、トゥー被告が日本に労働者を派遣することができるという誤った情報を出していた。
これまでに、トゥー、ビン両容疑者はこの悪影響を克服しておらず、被害者への返金はなされていない。
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( 翻訳者:乙川巧磨、桑原美卯 )
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