2020年におけるホーチミン市の10大事件
2020年12月31日付 VietnamPlus 紙
退院の日に医師らと写真を撮る双子のチュック・ニーちゃんとジエウ・ニーちゃん(ベトナム通信社)
退院の日に医師らと写真を撮る双子のチュック・ニーちゃんとジエウ・ニーちゃん(ベトナム通信社)

 2020年、ホーチミン市は、市の同胞、幹部、兵士らの決意、努力、そして、協力により、重要な目標や任務を成功裡に実現した。
      
 12月31日午後、ホーチミン市人民委員会は2020年における市の象徴的な10大事件を公表した。          
 人民委員会によると、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大による変動の年であったが、市の同胞、幹部、兵士らの決意、努力、そして、協力により、ホーチミン市は重要な目標や任務を成功裡に実現しただけでなく、誇るべき顕著な結果を得た。
 以上を基に、ホーチミン市は2020年における注目すべき10大事件を選んだ。

 第1は、第11回ホーチミン市党支部大会および市の各レベルの党支部大会を成功裡に開催したことである。
 新型コロナウイルスの感染が複雑に変化していく中で、ホーチミン市は第11回ホーチミン市党支部大会および各レベルの党支部大会の開催を率先して指導し、成功裡に開催させた。これはホーチミン市の将来と今後10年の発展に向けた道のりにとって特別な政治的出来事である。
 大会では、2020年から2025年の段階および2030年に向けた方針における躍進的な三つのプログラムと一つの重点プログラムを実現させるため、51のプログラムとプロジェクトが採択された。

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 第2は、国会がホーチミン市に属するトゥードゥック市の設立と地方政府の組織に関する決議を公布したことである。これは、今後、ホーチミン市がより強固で持続可能な発展を遂げられるようなシステムの決定を中央に求めてきた同市の多くの世代の指導者の粘り強さ、努力、創造力の結果である。
 創造的で高度な相互作用を持つ都市の整備を目指すホーチミン市東部の第2区、第9区およびトゥードゥック区を合併し、ホーチミン市に属すトゥードゥック市を設立し、各県、各社の行政単位を整備することは、今後のホーチミン市の発展の原動力となるものであり、中央直轄市の中にできる初めての市として注目される。

 第3は、ホーチミン市が新型コロナウイルス感染症対策に成功し、医療分野において優れた成果を修めたことである。
 ホーチミン市は全国で初めて新型コロナウイルスの感染者が3人確認された地域である。ホーチミン市の新型コロナウイルス感染症対策指導委員会は、新型コロナウイルスの感染地域の特定、コントロールを成功裡行うため、根本的、創造的、系統的な対策を実施した。
 ホーチミン市は、新型コロナウイルスの感染者の治療のため、クチとカンゾーの2カ所で野戦病院の建設を積極的、創造的に進めた。また、ホーチミン市国家大学の寄宿舎(トゥードゥック区)で全国初となる大規模な隔離区を効果的に展開した。さらに、感染の三つの波を厳格にコントロールし、多くの重症患者を成功裡に治療し、死者は出なかった。
 また、2020年はホーチミン市の医療分野が多くの功績を残した年ともなった。典型的な事例は結合双生児のチュック・ニーちゃんとジエウ・ニーちゃんの分離という大手術を成功させたことである。これは、これまでのホーチミン市による医療分野の人材開発、医療インフラ、専門的な医療技術の発展への投資が正しい方向で行われてきたたことの具体的な証左である。

 第4は、ホーチミン市がデジタルトランスフォーメーションの先駆者となり、スマート・シティーの建設を推進したことである。
 2020年、ホーチミン市は情報テクノロジーの応用を通してデジタルトランスフォーメーションを強力に推進し、電子政府の構築を支援し、ホーチミン市をスマート・シティーにするという戦略的目標の達成に貢献した。
 ホーチミン市はデジタルトランスフォーメーション計画を承認し、5Gのモバイル・ネットワークの試験的運用を行いながらデジタル・インフラの発展を推進した。これまで、ホーチミン市は約1300件の第3レベルおよび第4レベルのオンライン公共サービスを展開しており、これは提供されている公共サービス全体の40%以上を占めている。また、行政手続きの処理に第4次産業革命のテクノロジーが応用され、約束通りに書類が処理された割合は99%以上となっている。

 第5は、多くの重点交通事業が完了し、都市交通が徐々に改善されたことである。
 ホーチミン市は、新たな東部方面バスターミナルの運用を開始した。これは、社会の関心を集めた事業の一つであり、旧ターミナル(ビンタイン区)の移転を進め、渋滞の解消や各地方との接続に貢献した。また、ホーチミン市内の公共交通の発展を推進した他、現代的な装備を備えたアンスオン交差点が完成し、市民へのサービスの質の向上とともに、ホーチミン市北西部の玄関口の交通渋滞緩和計画の実現に貢献した。

 第6は、ホーチミン市が地域の連携を発展させる活動を推進し、「デジタル対外活動」モデルの展開において最前線に立ったことである。
 2020年、ホーチミン市は多くの地方と調整して、地域を連結させる観光活動、キャンペーン、協力を行った。また、観光開発を連結させる一連のワークショップを組織したり、グローバル・サプライチェーンに参加する各地方の農産物や裾野産業製品の配送の連携を支援した。
 ホーチミン市は、ベトナムの旅行業界に対し、全世界の観光が「前例のない」激動や困難に直面している段階を乗り越えるための解決策を打ち出した最初の地方である。
 ホーチミン市は、メコンデルタの13省市、東南部地方、拡大西北地方、東北地方、そして、中部地方の重点経済地区とともに観光開発協力を連携する多くの活動を行った。また、41省市と5つのフォーラムや会議を行い、500以上の企業が参加した。

 第7は、武装勢力が市内全域における治安、政治、そして、社会の秩序と安全の維持に重要な貢献をしたことである。
 緊密な協力により、ホーチミン市の武装勢力は2020年、市や国の重要で特別な政治的イベントの絶対的な安全の維持に集中した。

 第8は、「情義の都市―全国のために、全国とともに」という都市の役割や責任を確認したことである。
 市内の各組織、機関、企業、篤志家、そして、各階層の市民がホーチミン市の感染症対策における意思決定に賛同し、信頼し、共有し、呼応した。典型的なものとして、生活困窮者、ホームレス、宝くじ売り、失業者などを対象としたホーチミン市の6000億ドン以上の社会保障支援パッケージがある。

 第9は、ホーチミン市の市民が協力して、益々緑があふれ、清潔で、美しく、文明的な都市にしてきたことである。
 ホーチミン市は、「清潔な街と洪水の減少のため、ホーチミン市民は路上や運河にごみを捨てない」運動の実現に関するホーチミン市党委員会の第19-CT/TU号指示、ホーチミン市における都市秩序の管理工作の強化に関する同第11-CT/TU号指示、そして、ホーチミン市における建設秩序に関する国の管理工作の効率向上の指導強化に関する同第23-CT/TU号指示の総括を行った。
 これらの内容は全市民や政治システムの支援、賛同、協力を得られたことから、市民の生活に実質的な効果をもたらし、文明的で、情義に満ち、文化的アイデンティティあふれた都市が着々と整備された。

 最後に、第10は、ホーチミン市が2020年のテーマ「文化活動を強力に推進し、文明的な都市生活スタイルを構築する年」の実現に向け努力してきたことである。
 特に、ホーチミン市は、「文化都市ホーチミン市の建設に向けた文化的アイデンティティの維持および発揮のための方策」をテーマとした「文化対話」プログラムを初めて組織し、それを通して、ホーチミン市の人々の貴重な品性の維持、強化における党支部、政権、市民の決意を示した。

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( 翻訳者:内海沙姫 )
( 記事ID:5754 )