帰省目的と思われるコロナ患者を搬送した救急車、引き返しを要求される
2021年05月10日付 Kompas 紙
引き返すよう要求された救急車両
ルブクリンガウ、Kompass.com配信
ルブクリンガウから首都ジャカルタに向かっていた救急車が、南スマトラ州のオーガンイリルにあるカパルブトゥンとクラマサンを繋ぐ高速道路の交通規制後の出口にいた係官の要求により、ルブクリンガウに引き返すことになった。
これは議論の的となった。なぜなら、防護服を着た人物がコロナウイルス陽性患者を搬送するという理由で強引に通過しようとしていたからだ。
救急隊員によると、この患者は首都ジャカルタの病院に搬送される予定だったという。
しかし、自身の職場からの勤務証明書を提示することができなかったために、看護師と運転手、上記の新型コロナウイルス陽性患者らは引き返すよう求められた。
「ジャカルタに行きたかった。患者はジャカルタの病院に送られることになっていて、その新型コロナウイルス患者はすでに中部ジャカルタのアブディ・ワルヨ病院により受け入れられている。手続きをすれば出発できると思ったが引き返すように言われ、その通りに引き返した」と、看護師のセフィ氏は述べた。
同氏は自身の職場からのジャカルタへの必要書類を係官に求められた時に提示することができなかった。
彼女は、患者をムハンマド・フシン病院またはバリ・パレンバン病院に行くときの必要書類をもっているとだけ述べた。
「私たちは通常、ムハンマド・フシン病院またはバリ・パレンバン病院に勤務証明書を持っていく」とセフィ氏は語った。
帰省者の通行規制を管理している第二警察検査官であるアドリアンシャー・ムルヤディ氏は、その救急車は必要な書類、すなわちその看護師が勤務していた場所からの勤務証明書を示すことができなかったので、止むを得ずUターンをするように要請を受けざるを得なかったと言った。
係官もまたその救急車に対して疑念を持った。
なぜならば、看護師が新型コロナウイルス陽性患者をジャカルタにある病院に搬送するつもりだと説明していたが、その距離があまりにも遠かったためである。
係官も一時は救急車の運転手に患者をバヤンカラ・パレンバン病院に搬送するように促した。
しかしながら、同行していた看護師はそれに従わず、引き返すことを選んだ
「その救急車はジャカルタへ行こうと画策していたようだ。なぜなら病院からの勤務証明書も含めた書類が不完全だったためである。看護師自身も彼らがコロナウイルス陽性患者を搬送したことを認め、コロナウイルスの診断書もあったが、勤務証明書がなかったため引き返すように要請した」とアドリアンシャー検査官は述べた。
彼がその患者がバヤンカラ・パレンバン病院へ連れて行くように申し出たと同氏は述べた。
しかしながら彼らはせず、引き返すことを選んだ。
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( 翻訳者:松村涼音 )
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