書記長の論文、ホー・チ・ミン思想の発展に寄与
2021年05月21日付 VietnamPlus 紙
インタビューに応じるウラジミール・コロトフ教授・歴史学博士
インタビューに応じるウラジミール・コロトフ教授・歴史学博士

書記長の論文、ホー・チ・ミン思想の発展に寄与


ウラジミール・コロトフ教授によると、グエン・フー・チョン書記長が新たに発表した論文はベトナムにおける社会主義建設の具体的な特徴に言及しており、ロシアでも非常に関心がもたれている。



グエン・フー・チョン書記長の論文「ベトナムにおける社会主義および社会主義への道に関する理論的・実践的諸課題」は、国内のみで関心が持たれるものでなく、国際的な学者も非常に注目している。

ベトナム通信社ロシア支局の記者は、この論文の内容についてサンクトペテルブルク大学のウラジミール・コロトフ教授・歴史学博士と意見を交わした。

コロトフ教授によると、グエン・フー・チョン書記長が新たに発表した論文はベトナムにおける社会主義建設の具体的な特徴について言及しており、これはロシアでも非常に関心がもたれている問題である。教授はこの論文についてホー・チ・ミン思想の発展に大いに寄与するものと評価している。

コロトフ教授は、「注目したいのは、ベトナムが、いかなる教条的なアプローチではなく、理論と実践を一歩ずつ結び続けている点である。こうしたアプローチ方法がベトナムに明確な成功をもたらした」と強調した。

教授によると、ベトナムは多くの異なる経済構造からなる複合的な経済発展を遂げており、国家は主導的に管理する役割を維持している。こうしたモデルはベトナムでは成功したと証明された。

コロトフ教授は、グエン・フー・チョン書記長が論文の中で、ソ連での改革の失敗がソ連の崩壊につながったことについて建設的に意見を述べていると強調した。

書記長はまた、西側が掲げる“自由民主主義“のもとでの民主制度の弱点を率直に指摘しており、その西側自由民主主義における権力システムは少数の富裕層にばかり帰属し、巨大資本主義企業グループの利益のためだけに働くことから、“形骸化した、実態を伴わない空っぽの民主主義”を招く、と述べている。

さらに、グエン・フー・チョン書記長は、現代ベトナムが直面する問題とそれを克服する方法を提起した。ロシアの専門家は、仕事の効率、党の規律の遵守、そして、ふさわしくない人物の排除に注意を払うことが必要だとするチョン書記長の意見に特に深い理解を示した。

ウラジミール・コロトフ教授は、党の建設と修正は党と社会主義体制の存亡にとって重要な意義ある要の任務である、汚職、官僚制、退化はベトナム共産党にとってのリスクである、そして、党はこれらのリスクと断固として戦う、とのグエン・フー・チョン書記長の言葉を繰り返した。

教授はまた、党に対する人民の信頼低下に関する問題について言及した。「和平演変(平和的な手段による社会主義体制の崩壊)による政権打倒の陰謀など、他のリスクであれば仮に発生してもほとんど対処することができる。しかし、党が人民大衆の信頼を失えば、それは制度の終焉になり、国家の終焉となる。このことはソ連の歴史の教訓からわかることであり、党の指導的役割に関する憲法第5条が削除された時、国家も崩壊した」と分析する。

コロトフ教授は、ベトナム共産党は全国民の利益のために行動し、それゆえ常に国民から支持されていると評価した。教授によると、ベトナムにおける国家に対する党の役割は非常に重要である。

ロシアの専門家は、グエン・フー・チョン書記長が論文で強調した「共産党のリーダーシップは、ドイモイ事業の勝利にかかわる決定的な要因であり、社会主義志向による国の発展を保障するものである」との指摘に注目している。

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( 翻訳者:八木澤研人 )
( 記事ID:6040 )