新型コロナウイルス感染症:ビタミンD不足が重症化
2021年06月18日付 VietnamPlus 紙
新型コロナウイルス感染症:ビタミンD不足が重症化
2020年4月から2021年2月のコロナウイルス感染による入院患者1,176名を調査したところ、内253名の体内ビタミンD量が平均値より低かった。
ベトナム通信社テルアビブ特派員によると、バル=イラン大学(イスラエル)が発表した新しい研究で、体内ビタミンD量が不足している新型コロナウイルス感染症患者は、通常の患者と比べ重症化のリスクが高いことが分かった。
研究者らが2020年4月から2021年2月の新型コロナウイルス感染症の入院患者1,176名を調査したところ、内253名の体内のビタミンD量が平均値より低かった。
これらの人々は、検査でSARS-CoV-2ウイルスの陽性反応の結果が出る前に、最短で14日間、最長で730日間ビタミンD量の計測が行われていた。治療の過程から、彼らは他の人々と比べ重症化しやすく、命を落とす危険さえ高かったことがわかった。
これ以前にもビタミンD欠乏と新型コロナウイルス感染症の関係について調査した研究はあったが、そのほとんどは患者がSARS-CoV-2ウイルスに感染した後のデータしか用いておらず、正確な結論に到達することが難しかった。
バル=イラン大学の研究チームリーダーであるアミエル・ドロル博士は、「ビタミンDは通常、骨の健康に関係しています。今回我々は、ビタミンDが、感染症のような他の病気においても重要な役割を果たしているということを、発見することができたのです」と述べた。
ただし、研究グループは、この研究が、ビタミンDを補うことが、新型コロナウイルス感染症患者の重症化や死亡リスクを軽減する助けとなると結論付けたものではないということを強調している。
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( 翻訳者:須賀麻莉子 )
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