日本人専門家、感染拡大下のベトナム人の精神に感服
2021年06月11日付 VietnamPlus 紙
向比登志氏
向比登志氏

日本人専門家、感染拡大下のベトナム人の精神に感服


日本人専門家によると、バクザン省での感染症対策医療スタッフの約半月に及ぶ支援の中で、専門家は苦難と高尚な自己犠牲を強く感じ取った。



バクザン省での感染対策の間、ICO社の役員である日本人専門家の向比登志氏は、新型コロナウイルス感染対策のための支援サポート活動にいつでも参加する用意ができていた。

向氏は語った。「私は、ベトナムに縁して既に6年を経ていますので、とりわけこの地に全力で尽くそうという思いがあります。ベトナムは私の第二の故郷といって過言ではありません。私はこの国を大切に思っているので、微力ながらも新型コロナウイルス対策に力を尽くしたいと考えています」。

日本人専門家によると、バクザン省での感染症対策医療スタッフの約半月に及ぶ支援の中で、専門家は苦難と高尚な自己犠牲を強く感じ取った。

「バクザン省では外の気温が40度まで上昇することもある中で、レベル4、レベル6の防護服を着用しなければならない医療スタッフ達の姿を見て、その忍耐力や気丈さにますます感心しています。多くの困難、苦難の中でも彼らはいつも明るく、楽観的な気持ちでいようと心がけています。感染症に立ち向かい、対処するベトナムのやり方を見て、彼らの素晴らしい民族団結の精神に心から感服しています」と向氏は語った。

6月初め以降、バクザン省では新型コロナウイルスに関して最も「加熱」しており、新規感染者数の増加がおさまらないことから、同省は各機関や地元企業に対し、医療支援のため全国のあらゆる地域からバクザン省に集まった医療従事者のための食事場所、宿泊場所を作るためのインフラ支援を呼びかけている。

「敵と闘うように感染症と戦え」との考えに立って、ICO国際人材リソース株式会社(バクザン省)は、タイビン省医科大学およびハノイ医療専門学校からの142名の医療従事者のため、(自社の)役員、学生用の宿舎全部を提供する準備を調えた。

ICO社に泊まる医療スタッフ団を支援するため、支援サポート活動への参加を準備しているボランティアの数は、日本人専門家である向氏を含め10名に上った。

向氏はベトナムに2014年に来て以来、同社で学生の管理と育成に携わっていると語った。

バクザン省で新型コロナウイルスの感染が流行した2021年の5月中旬と6月初旬、医療スタッフ一行が会社の宿舎に宿泊するとの知らせを受け、向氏は支援サービス提供のボランティアに志願し、医療従事者が安心して、最も効果的に感染対策を行えるよう支援した。

向氏の毎日の仕事は、トイレ清掃、消毒、および医療従事者達のために食べ物や飲み物を受け取る担当者の補助である。

向氏の一日の仕事は他のボランティアと同様に、いつも5時30分から始まり、実地に検査サンプルを取りに行く医療スタッフ団の作業状況に応じて休憩をとる。医療スタッフ団は午前2時まで作業を行ったあとにようやく戻って来る日も多くあるものの、向氏のようなボランティアの人々は喜んで熱心に飲食を提供している。

なぜベトナムに住み続け、感染症対策の医療従事者を支援する活動にボランティアとして参加しているのか、その理由を聞かれた向氏は、「私はベトナムやベトナム人に縁して既に6年を経ました。私はこの国を大切に思っているので、微力ながらも新型コロナウイルス対策に力を尽くしたいと考えています」と語る。

今回の決断にあたり、向氏は日本の友人や家族から絶対的な信頼と支持を受けている。

向氏は感染症が早く収まり、全ての人が通常の生活に戻れるように願っている。

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( 翻訳者:須藤遼 )
( 記事ID:6080 )