ベトナム、ワクチン供給源の多様化に向け、引き続き供給源を検討
2021年06月10日付 VietnamPlus 紙
タンタイン国境ゲートで働くドライバーや職員に、新型コロナワクチンを接種するランソン省総合病院の医療スタッフ
ベトナム、ワクチン供給源の多様化に向け、引き続き供給源を検討
外務省のレー・ティ・トゥー・ハン報道官は、新型コロナウイルスワクチンの供給源の検討、購入、輸入、援助の受け入れプロセスに関する記者からの多くの質問に回答した。
6月10日の午後、オンライン形式で行われた外務省の定例記者会見で、外務省のレー・ティ・トゥー・ハン報道官は、新型コロナウイルスワクチンの供給源の検討、購入、輸入、援助の受け入れプロセスに関する記者からの多くの質問に回答した。
レー・ティ・トゥー・ハン報道官は、「これまで、保健省、外務省、ベトナムの各在外公館は、新型コロナウイルスワクチンを、購入・輸入し、援助を受けられるよう、多大な努力を重ね、積極的に模索し、世界各国の政府、国際機関、メーカーやサプライヤーと意見を交わし、交渉し、働きかけてきた」と強調した。
報道官は、「これまでに、ベトナムはCOVAXファシリティを通じて、約260万回分の新型コロナウイルスワクチンの供給を受けており、いくつかの国や国際機関、メーカーからの援助・提供の誓約も交わしてる」と述べた。
アメリカのバイデン政権が、他国への分配を目的として、ファイザー社/バイオンテック社の新型コロナウイルスワクチン5億回分の購入を計画しているという情報に関し、レー・ティ・トゥー・ハン報道官は、「ベトナムは、アメリカが東南アジア各国とベトナムを含む全世界に、第1弾として2500万回分のワクチンの分配を目的とする、新型コロナウイルスワクチンの分配戦略を公表したことを歓迎する」と確認した。
報道官は、「現在のように感染症が大変複雑に変化し続ける中、ベトナムは、各国と各国際機関がこの危険な感染症を共に撲滅するため、団結の精神と責任感を高め、技術、財政、医療、とりわけワクチンに関する情報共有を強化することを期待する」と強調した。
中国のワクチンの承認に関して、レー・ティ・トゥー・ハン報道官は、去る6月3日、保健省が新型コロナウイルス感染症対策における緊急ニーズに対応するため、ワクチンを条件付きで承認することを定めた決定第2763号を公布したと述べた。決定では中国のシノファーム傘下のBejing Institute of Biological Products社が生産するVero 細胞による不活化ワクチンを条件付きで承認している。
また、報道官によると、ベトナムは今後、ワクチンの供給源を多様化していけるよう、引き続き供給源を検討すると同時に、国内におけるワクチン生産技術の研究と技術移転を促進し、ワクチン接種対象者を最大限カバーできるようにする。既に政府が言及しているように、人口の約75%のワクチン接種を通じ集団免疫が達成され、いち早く元の生活を取り戻すことを目指す。
ワクチンの購入、輸入、援助の受け入れ、生産技術の移転などに関する合意についての情報は、ベトナムの関係当局によって常時更新され、人民、各報道機関に届けられる。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:鎌野天衣 )
( 記事ID:6090 )