ベトナムと日本の九州地方、農業協力を増強
2021年11月11日付 VietnamPlus 紙
在福岡ベトナム領事館幹部がシンポジウムに出席
在福岡ベトナム領事館幹部がシンポジウムに出席

ベトナムと日本の九州地方、農業協力を増強


ベトナムはベトナムの農業分野における九州の大学や研究所、特に九州大学による貢献を高く評価し、その科学技術の役割を重要視している。



11月11日、在福岡ベトナム総領事館はベトナム農業農村発展省、九州大学(日本)と連携し、「ベトナムの農業と九州:課題と発展の未来」というテーマで学術シンポジウムを開催した。

これは、日本の一経済圏とベトナムとの間の初めての農業に関する学術シンポジウムであった。

シンポジウム開幕のスピーチでベトナム農業農村発展省グエン・ホアン・ヒエップ次官は、ベトナムはベトナムの農業分野における九州の大学や研究所、特に九州大学による貢献を高く評価し、その科学技術の役割を重要視していると述べた。

また、特に農業分野において実用的で効果的な二国間関係を促進するため、このような学術シンポジウムを定期的に開催する必要があると強調した。

同時にグエン・ホアン・ヒエップ次官は、両国の外交関係樹立50周年記念のタイミングで次回のシンポジウムが開催されることを望むとした。

日本の行政区画では、九州地方は日本の主要5島の中で3番目に大きい九州島上の全7県と沖縄県から成る。九州は韓国や中国、北朝鮮といった東アジアの国々に近いことから、非常に戦略的な地理的位置にある。

シンポジウムのスピーチで九州大学農業研究所所長の中尾実樹教授は、ここは農業経済開発全般、スマートファーミング、新時代の水産業に関し日本の先端を行く地域の1つであると述べた。

一方、ヴー・ホン・ナム在日本ベトナム大使によると、ベトナムと日本の友好協力関係において九州は非常に重要な位置づけにある地域である。ここは、400年以上前からの両国の貿易関係における出発点でもある。

これまで、九州地方に属する県の1つである熊本は多くのベトナム人実習生の行き先であった。

蒲島郁夫熊本県知事が出席者と共有したところによると、ベトナム人実習生の多くが、当県の農業分野で働き、合計3,400人ほどの外国人実習生の半分以上を占め、その数は増え続けている。

多くの実習生が収穫後の食品加や製造業において管理職、通訳者、高度な技能をもつ技師スタッフの地位へと上がっている。これらの重要な労働力が今後、ベトナム農業分野、ひいては経済全般の発展に積極的に貢献するだろうと知事は述べた。

シンポジウムにおいて、両国の研究者や農業分野の企業が食品の剰余価値を高め、農業や水産資源開発に情報技術を利用する方策について討論した。

閉幕のスピーチで、ヴー・ビン在福岡ベトナム総領事は、今回のシンポジウムが、現在のような新型コロナ感染症や気候変動の問題がある状況において、農業分野のみならず両国間協力のあらゆる分野について学術、技術利用、ビジネス協力の発展に関する2国間協力における新たな機会や新たな方法を生み出すことになるだろうと述べた。

また、ヴー・ビン在福岡ベトナム総領事は、引き続き農業やその他の分野の協力を実用的、効果的に推進するよう努力すると述べた。

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( 翻訳者:松倉むつき )
( 記事ID:6195 )