ジャカルタ、kompas.com配信
アナク・クラカタウ山のステータスは、警戒レベルⅡから警戒レベルⅢに引き上げられた。これは、アナク・クラカタウ山(GAK)の活動が去る4月24日の18.00WIBから増加した後であった。気象・気候・地球物理庁(BMKG)は、ジャワ島とスマトラ島の南海岸に住む人々に、特に夜間の津波の発生に注意するよう求めた。なぜなら、津波は実際には夜に見えにくいからである。
では、火山の警戒レベルを高めるものは何なのであろうか。
アナク・クラカタウ山が警戒レベル3に引き上げられた原因
去る4月26日の本紙によれば、エコ・ブディ地質局長はアナク・クラカタウ山に溶岩噴出の変化がみられると述べた。
当初前述の溶岩噴出は火山灰がその大半を占めていたが、やがて去る4月17日、様々なコロイド状の溶岩噴出を生むストロンボリ式に変化したのだ。
その溶岩流はそれから去る4月23日に海へ流れ込んだ。
その火山灰はアナク・クラカタウ山周辺の幾つかの地域で現れている。
火山警戒レベル引き上げの理由
火山地質災害センター(PVMBG)長フンドラ・グナワン氏は、火山活動の活性化が見られるので警戒ステータスを引き上げる可能性があると伝えた。
「火山活動の活性化が見られるので火山の警戒ステータスを引き上げる可能性がある(視覚的にも物理的にも、噴火の危険性がある)」とフンドラ氏は去る4月26日のKompas.comからの取材で語った。
火山が警戒レベルを引き上げる理由と噴火を引き起こす要因を、いかなるものでも把握することがまた重要である、と彼は説明した。
火山の噴火は発生したマグマの圧力が深部よりも高くなり、地表へ向かうことの結果だと、同氏は述べた。
「地表へと上昇してくるマグマの圧力に火山が耐えられなくなったとき、気体と液体が火口を突き破る。そのマグマの一部は固体になり加工の上で火花を作る」と同氏は言った。
火山の4段階の警戒レベル
一方、火山活動については4つの警戒レベルがある
これらの段階は火山活動について知るための継続的な火山の観察に基づく。
このことは火山災害の警戒の基準となる。
火山災害の警戒は4つのレベルからなり、それぞれは前述の火山活動のレベルに基づく
詳細は以下である。
レベル1(正常)
火山活動は変動するが、活発化はしない。火口エリアにおいて,有毒ガスによる危険の脅威が生じる。
レベル2(注意)
火山活動が活発化する。一部の火山は噴火する可能性が高まる。火口エリアにおいて,噴火の危険の脅威が生じる。
レベル3(警戒)
火山活動が大幅に活発化する、または噴火が発生する。噴火の危険の脅威は広範囲に及ぶ可能性があるが、人々の居住地を脅かすことはない。
レベル4 (危険)
火山活動が目に見えて活発化し、噴火にまで至る場合
噴火の恐れは拡大し続け、その脅威は住民にまで及ぶ
火山活動はこれからより一層明らかな活発化を続け、あるいは実際に噴火する。噴火の脅威が広がり住民を脅かす可能性がある。
これがアナック・クラカタウ山の危険度がレベル2、注意からレベル3、警戒に引き上げられた原因と、火山活動の4つの警戒レベルについての説明である。
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( 翻訳者:坂本茜 )
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