ヤンゴンを含む大きな都市で停電の状況が悪化してきており、1日に少なくとも8時間から10時間以上停電している
2022年04月27日付 その他-キッティッメディア紙 紙
軍独裁者によってもたらされた災難の渦中にあるヤンゴン(過去の写真)
ヤンゴンを含む大きな都市において停電の状況が悪化してきており、1日に少なくとも8時間から10時間以上停電が起こっていると、市民がヤンゴン・キッティッメディアに述べた。
「日中も(電気は)来ない。夜も来ない。10分ほど来てもまた止まる。予測もできない。水祭り期間(訳註:ミャンマー暦で新年を迎える前の期間、西暦の4月中旬ごろにあたる)はまだ通常通りに近かった。水祭りが終わってからは今のように来たり来なかったりの状態だ」とタームェ区の住民は述べた。
またヤンゴンでは停電する時間と停電解除する時間が定まっていないため、多くの高層住宅においては水の確保の問題に直面しているとわかった。
「ヤンゴン市開発委員会供給の水を使っている人も、井戸水を汲み上げる人も、停電解除を心待ちにしている。ヤンゴン市開発委員会供給の水は決まった時間に来るので、電気が通じた時に頑張って汲み上げなければならない。井戸水は電気が来たらすぐ下の貯水槽に水を入れておく、そうしなければならない。上の階でも電気が来たらすぐ電動ポンプを用いて水を汲み上げる。このような事情から、電気が来た時はまるで天地がひっくり返ったような勢いで立て続けに水を汲み上げるという仕事をしなければならないのだ。そして今は電気が来たり来なかったりするような状態なので、水の確保は非常に難しい。トイレ用の水ですら十分にはない」とサンチャウン区の住民が述べた。(訳註:ミャンマーの中層、高層住宅では一部を除き各家庭に揚水ポンプと貯水タンクがあり、それぞれが自分で水を汲み上げてタンクに溜めて使用する。停電するとポンプが使えないので水を汲み上げられず、水が供給される時間と停電解除の時間が同じでない場合、貯水できず水が使えない状況に陥る)
マンダレー市住民も、停電時間と停電解除時間が定まっておらず、酷暑下で小さな子供や高齢者や病人が困難を抱えていると述べている。
「最近はとても暑くなってきていて、夜も眠れない。停電するとエアコンもつけられず、家には小さな子供も年寄りもおり、夜眠れない。最終的には家の前の地べたの上にゴザを敷き、(紐で吊る必要はなく支柱により組み立てるタイプの)タイ式蚊帳を張り子供を寝かせねばならない。暴君(訳註: クーデターを起こした国軍勢力を指す)が現れてから、災難だらけだ」とマンダレー住民の一人が述べた。
一方、バゴー管区内の諸郡でも隔日で電気を供給していること、1日電気が来てから2日間ほど停電するような状況であるとわかった。
ヤンゴン・キッティッメディアが電力・エネルギー省にこの問題について質問したところ、発電量が減少してきているため順番に電力を供給するシステムによって送電しなければならず、決めた時間に順番に電力供給できるよう努力している、との回答があった。
(写真)軍独裁者によってもたらされた災難の渦中にあるヤンゴン(過去の写真)
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( 翻訳者:H.K )
( 記事ID:6319 )