レイケーコー地域の戦争避難民が雨季に多くの困難に直面しており、家に帰りたいと話す
2022年05月26日付 その他 - カレンインフォメーションセンター 紙


カレン州ミャワディー郡にあるレイケーコー地域の戦争避難民は、雨季の間、住居や食糧のほか医療や教育が十分でないという困難に直面しており、自分の家に帰りたいと避難民キャンプに住む人々は話す。

軍評議会の掃討作戦による戦闘のため、6ヶ月以上にわたり居住地を放棄して避難せざるを得ないレイケーコー地域の高齢者、妊婦、出産後間もない母親、学齢期の幼い子供は、現在雨季を迎え、衣食住、医療、教育に困難を抱えており、雨が激しくなる前に自分の家や地元に帰りたがっている、と避難民キャンプに住む一人の女性は話す。

「避難民キャンプへの寄附者が配布してくれたもので食事をしながら、いつ自分の家や地元に帰れるだろうかと考えながら過ごしている。この雨季の間は衣食住、医療、教育が十分でないまま暮らさなければならない。人も数千人いるために常に安心できない状態で過ごしている。皆地元に帰りたがっている」とチャウケッ村の避難区画に避難して暮らす避難民の女性がカレンインフォメーションセンターに対して話した。

レイケーコーでの戦いが始まって以来避難せざるを得ず、現在チャウケッ村臨時避難区画に息子1人と一緒に避難している先の女性は、避難中に孫の命を失ってしまい、夫と息子夫婦はそれぞれ別の場所で暮らしていると話した。

戦闘のために、レイケーコーの6地区を含め、パヒカロー、ティメーワーキー、ヤテグパルージー、パルーレー、チャウケッ、ミンレッパン地域には避難民が計7,000人以上おり、高齢者が50人以上、妊婦が約50人いる。その他にも新生児10人以上、学齢期の子ども約500人がいると、難民キャンプ支援者の情報によって明らかになった。

その他にもドーナ山東側の避難民キャンプ7区画の中でレイケーコーの避難民キャンプでは、移行期間の教育計画(翻訳者注:軍政権から新たな民主化政権に移行するまでの間に実施する、NUG国民統一政府が主導する教育を指す)が実施されており、生徒250人に対して、地域内のコートゥーレー教育(翻訳者注:カレン民族同盟傘下で実施している教育)の教員と現地の教育協力者、合計19人が教育計画を立て、年齢別、教科別のカリキュラムを作成し教えていることがわかった。

「ここでは、皆が自分の地域に帰って暮らしたがっているし、私も帰りたい。だが、(帰ったら)そこでは国民の命や家に対して誰が責任を持ってくれるのか。安全を保証できない状態で、感情として、この避難期間中、誰も安心できない。いつ何が起きるか、飛行機で空爆されるだろうか、重火器が使われるだろうか、軍の部隊が捜索しにくるだろうか、ポーター(荷役係)として使うために捕まって連れていかれるだろうか、何であれ起こりうることだ。今は、雨風が激しくさらに洪水も起きて苦しみを味わっている」とレイケーコー地域の行政責任者が述べた。

同氏は続けて「重要なのは、この地域の住人が安全でないと言ったら、自分の地域だから言及したということになってしまう。今は国全体の国民の安全が確保されていないような状況であると言えば、より正確だ」と話す。

カレン民族同盟(KNU)の第6旅団管轄地域であるドーナ山東側のミャワディー=ウォーレー道路からカネーレー=モーキー、カロドー=サカンティッ、タウタ、タノータ、スカリ地域内に境界を超えて侵入し部隊を配置している軍評議会の駐屯地と、カレン民族解放軍(KNLA)、カレン民族防衛機構(KNDO)連合組織との間で、一触即発の状態が続いているという。

よって、同地域の地元民について、タイとミャンマーの国境にあるポウパヤ、オウンピャン地域一帯の国境沿いの村の側にも一時的避難民の数は約5,000人いることが、難民支援団体の収集したデータによってわかった。

レイケーコー地域の避難民のリストと合わせると、ドーナ山の東側に避難民が15,000人以上おり、食料や飲み水、住居、医療、教育に必要とされている事項がある状況が続いていると避難民の支援者が話す。

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( 翻訳者:Y.N. )
( 記事ID:6358 )