ジョグジャカルタで開催されたG20記者会見での、インドネシア保健省公衆衛生総局シティ・ナディア・タルミジ事務総長
ジョクジャカルタ、kompas.com配信
去る6月20日、ジョグジャカルタ特別州スラマンでのG20保健大臣初回会合に出席した際、ロシア代表団は抗議の意を示した。同代表団は、グローバルヘルスに関する会合が政治的に利用されたとして、数国のG20参加国を非難した。これは、2月以降のウクライナ侵攻によって世界の健康介護制度が混乱に陥ったとして、ロシアが非難に直面した後のことであった。
ウクライナでの戦争が今年のG20会合に影を落としたことは周知の事実である。2022年のG20議長国として、インドネシアはG20の変わらない団結のために努め、西側加盟国からのロシア排除の圧力には屈しないということを選択した。
「我々は参加国に、G20の健康プラットフォームを政治的利用せず、G20の任務の範囲内において、ヘルスケアについて議論するよう求める」とロシアのオレグ・サラガイ副保健大臣が発言したとロイター通信は伝えた。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダの代表はロシアに、侵攻の停止を強く求めた。
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米国保健社会福祉省のアンドレア・パーム副長官は、ロシアの戦争はG20の医療目標や、国際保健を促進するという目標に真っ向から反すると主張する。「ロシアは国際保健を推進するどころか、医療サービスを中断させ、医療施設を破壊し、子どもを含む罪のない一般市民が避難する建物を攻撃し続けている」とパーム氏は述べた。
ロシアは民間人や医療機関を標的としたことについてしばしば否定している。
ロシアはウクライナへの侵攻を、隣国の非軍事化と、ロシア語を話す住民を危険なナショナリストから解放するための「特別軍事作戦」であるとしている。これとは別にウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍が何百もの病院などといった施設を破壊し、医師が癌治療薬もなく、手術も行えない状況になったと非難した。
去る6月20日の会合でロシアは、将来のパンデミックに向けたより良い準備のため、15億米ドルの資金を集めるという計画から、今年撤退すると決定した。「いわゆる財政仲介基金の創設は特定のリスクを伴う」というのがサラガイ副保険大臣の意見である。「既存の国際機関の重複や財政の断片化、及びWHOの調整機能、組織的なプログラム間コミュニケーションの弱体化防止が重要である」と彼女は説明する。
サラガイ氏は、世界保健機関(WHO)がCOVID-19のパンデミックと戦えるよう持続可能な融資を決定する必要があると述べた。中国はウクライナでのロシアの行動の糾弾を拒み、西欧諸国によるロシアへの制裁を批判しているが、この会合では、グローバルヘルスガバナンスを高め、国民保健サービスを充実させるためのあらゆる取り組みを歓迎すると述べた。同国はウクライナの問題については言及していない。
去る6月20日、ジョグジャカルタ特別州スラマンでのG20保健大臣初回会合に出席した際、ロシア代表団は抗議ロシア、ジョグジャカルタ開催のG20で抗議この記事の原文はこちら
( 翻訳者:加茂慶一 )
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