ジョコ大統領、ゼレンスキー大統領にプーチンへのメッセンジャーになることを申し出る
2022年07月02日付 Kompas 紙
去る6月29日、ウクライナ・キーウのマリア宮殿にてプレス向け声明を発表したジョコ・ウィドド大統領とウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領。
ジャカルタ、kompas.com配信
ジョコ・ウィドド大統領は、去る6月29日、ウクライナ・キーウのマリア宮殿でのゼレンスキー大統領との会談を終えた。
当会談でジョコ大統領は、自らのウクライナへの訪問をインドネシアのウクライナへの関心の現れだと伝えた。
同大統領は、「私はゼレンスキー大統領に、このウクライナへの訪問はインドネシアのウクライナ情勢に対する関心の表明である、とお伝えしました」と会談後の記者会見で述べ、大統領府によって報道された。
キーウ・マリア宮殿での一対一会談でジョコ大統領は、主権と領土保全を尊重することの重要性に関するインドネシアの立場を強調した。
その達成は依然困難なものの、ジョコ大統領はまた、この紛争を解決することの重要性を伝え、平和の精神は決して衰えてはならないと述べた。
続いてジョコ大統領は戦争が人間性に対してもたらした深刻な影響への憂慮を伝えた
「これに関連して、近々訪問予定であるプーチン大統領へゼレンスキー大統領からのメッセージを届けることを申し出た」と同大統領は付け加えた。
できる限りの力をもって、インドネシアの国民と政府は、医薬品やキエフ近郊の病院再建を含む支援に貢献しようとしている。
写真説明:
同日、キーウのマリア宮殿で行われた一対一会談でのウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領とジョコ・ウィドド大統。(大統領官房)
また、ジョコ大統領は世界における食品サプライチェーンにとってのウクライナの重要性を説いた。
ウクライナが食品の輸出業界に戻ってこられるように全力を尽くさなければならないとジョコ大統領は述べた。
「全ての当事者が、港を通じたものを含め、ウクライナの円滑な食品輸出に対する安全保証を提供することが重要である。私はこの件に関する国連の働きを支持する」とジョコ大統領は述べた。
その際に、ジョコ大統領は再び、来る11月にバリで開催されるG20サミットへの参加の招待をゼレンスキー大統領に直接伝えた。
ジョコ大統領はまた、インドネシアはウクライナとの二国間強力を引き続き強化するために全力を傾注するとこを伝えた。
「今年はインドネシアとウクライナの外交関係樹立30年の年である。より良い協力関係へと強化するためにインドネシアは引き続き全力を傾注する旨を伝えた」とジョコ大統領は断言した。
一方、ゼレンスキー大統領はウクライナへのジョコ・ウィドド大統領の訪問に感謝を伝えた。
ゼレンスキー大統領によると、これはウクライナ侵攻以来初のアジアの国の指導者によるウクライナ訪問である。
「ウクライナ侵攻以来はじめてウクライナを訪れるアジアの国家元首、ジョコ大統領の訪問に感謝する」と同大統領は述べた。
「我々もインドネシアの諸企業による戦後のウクライナの復興への協力を歓迎する」とゼレンスキー大統領は付け加えた。
すでに伝えられているように、去る6月29日ジョコ・ウィドド大統領はウクライナ首都キーウのマリア宮殿に到着した。
ジョコ大統領は、現地時間15時ごろ宮殿の入口でゼレンスキー大統領に迎えられた。
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( 翻訳者:小澤佑香 )
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