国内で外国の自動車メーカーの生産がほぼすべて停止
2022年07月07日付 その他 - VOAビルマ語ニュース 紙


国内で生産している外国の自動車メーカーは国外から自動車の部品を仕入れる許可が得られていないため、今年の7月中にその生産業務をほとんどすべて停止させた。国内で米ドルの不足がはじまった4月から、経済・貿易省が車の輸入、生産許可を停止した。このニュースについて、ヤンゴンからの情報をコー・サンチョーが報告する。

ヤンゴン、ティラワ港で生産していた日本の自動車メーカースズキは自動車部品の輸入許可が得られないのでその生産をここ数日中に停止させた。同様に国内で組み立て生産していたSKD(訳注:Semi Knock Downの略。あらかじめ大きな組み立て、塗装、溶接済みの状態で輸入され、現地で残り部分を組み付ける)方式で生産する自動車メーカー約10社も同じ困難に遭遇しており、多くが業務を停止したと自動車生産業界の関係者がVOAに話した。
ミャンマー投資委員会(MIC)側が業務許可を出しているが、今年はじめに輸入資格を制限したため、現在のような苦難に直面していると、自動車生産販売協会の会長ウー・ゾータイエーがVOAに話した。
「ブランド車も国際的ブランドになると、その工程通りに組み立てなければならない。部品を一つ発注して3か月から6か月ほどかかる場合、ドルさえ彼らから調達できれば、我々こちら側事業者、SKD式組み立て工場は、準備が整っている。彼らは以前のように引き続きミャンマーで組み立てたいと考えている。現在、ドルを買うことができないために、輸入許可全てを調整していなければならないとなると、我々SKD式組み立て工場にいる労働者のリスクも工場が責任を持たなければならない」。
スズキ、日産、ホンダ、KIA、Brilliance、Lifan、SouEast、Ford、Yutong、FAW、イスズなど日本、韓国、中国、アメリカの自動車メーカーが10社以上国内で投資を行っている。中国の自動車メーカーは2018年以降に国内に進出してきた。
これらの会社の販売代理業者も現在、彼らの販売所を閉めざるを得なかった。一部では、在庫を引き続き売っているとある自動車事業主の一人がVOAに話した。
「SKD車は中国車、韓国車という場合、年間平均が500から700台ほどが売れている。ブランドそれぞれについてである。現在、新車というのは以前組み立て済みの、在庫のみを市場に売り出している。新しいものはもう入ってこない。現在この在庫もなくなってしまい、工場の大半が完全に停止してしまった。
国内で生産しているSKDの日本、中国、韓国車の供給は2018- 2019年度に最高値に達し、台数は2万台近く生産することができたと、一部の自動車生産事業者がVOAに言った。2016年から国内でSKD方式で車を生産し始め、現在まで合計約6万台が販売された。
市場では米ドル1ドルにつきミャンマーチャット約2,200チャットであり、自動車の輸入もないため、SKD式の自動車は以前の値段より約30%値上がりした。国外から輸入した自動車の場合、約80%まで値上がりしている。

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( 翻訳者:M.T.T )
( 記事ID:6439 )