ビジネスチャンスを活かし、日本市場に輸出
2022年06月20日付 VietnamPlus 紙
【写真】ベトナムのココナッツは、日本の埼玉県にあるイオン・レイクタウンのスーパーで販売されている
【写真】ベトナムのココナッツは、日本の埼玉県にあるイオン・レイクタウンのスーパーで販売されている

ビジネスチャンスを活かし、日本市場に輸出


商工省によると、ベトナムは魚やエビの加工食品、穀物、野菜や果物といった生鮮食品に強みがあり、また日本市場への供給能力が高い国家であると評価されている。



加工食品の製造・販売企業がPRを強化し、ビジネスパートナーを見つけ、ビジネスチャンスを生かして日本市場に輸出することを支援するため、6月23日から24日、商工省貿易振興局は、在日本ベトナム商務部および日本アセアンセンター(AJC)と連携し、2022年ベトナム―日本加工食品オンライン販売シンポジウムを共同で開催する予定だ。

商工省によると、日本は魚やエビ、ウナギ、食肉、大豆の加工食品のほか、穀物、青果の生鮮・加工食品、コーヒーなどの輸入および消費需要が大きい市場である。ベトナムは上記の品目に強みがあり、日本市場への供給能力が高い国家であると評価されている。

シンポジウム中の全体会議では、専門家が、加工食品業界でのビジネスの協力と投資の機会や、市場の情報、日本市場の加工食品への需要に関する情報について述べる予定だ。

全体会議後は、両国の企業間商談セッションが催される。これは、ベトナムの加工食品企業が日本市場からの顧客を獲得する絶好の機会である。

ベトナムの輸出入が近年向かい風に遭っている状況下において、日本市場は依然として有望である。工商省の統計によると、2022年の最初の5カ月でベトナムの日本への輸出額は93.4億米ドルに達し、昨年の同時期に比べて12.8%増加した。

現在、ベトナムと日本はともに4つの二国間および多国間自由貿易協定の加盟国であり、それゆえ加工食品を含む多くの分野において、貿易協力を拡大するための多くの機会と有利な条件が整っている。

今日、日本で生活し仕事をしているアジア出身の外国人の数は1000万人に上るが、そのうちベトナム人の数は近年急速に増加しており、2021年では約50万人という統計データがある。

そのため、ベトナムから輸入された加工食品は日増しに知名度を上げており、日本人やベトナム人コミュニティー、その他のアジア諸国の人々にも好評で、日本市場での消費は良好である。

これらは、ベトナムの加工食品が今後日本にさらに輸出できる可能性があると見るための前提条件である。

統計によると2021年、ベトナムの農水産物品目の日本への輸出額は18億米ドルとなり、2020年比で0.5%とわずかに減少した。

このうち主力品目であった水産物は7.4%減少したものの、コーヒーが25.5%増、青果が20%増、カシューナッツが39%増、コショウが56%増などと、残りの品目は良好な成長を見せている。

ドラゴンフルーツ、マンゴー、ココナッツ、ライチなど、いくつかのベトナムの果物も大きな市場シェアを占めており、市場で普及しつつある。さらに、ベトナム製品は日本の流通網への浸透に成功しており、ココナッツウォーターやココナッツミルクなどがKOME社によって輸入され、東京と近隣県のベトナム製品販売チェーン店に卸されている。

特にベトナムのコーヒー製品は、東京で人気のあるスーパーマーケットチェーンであるオーケー・スーパーで、輸入販売されている。

さらに、日増しに多種多様なベトナムの農水産製品・食品がイオンやドン・キホーテ、イトーヨーカドーなど、日本の主要なスーパーマーケットチェーンの棚で見られるようになってきている。


【写真】ベトナムのココナッツは、日本の埼玉県にあるイオン・レイクタウンのスーパーで販売されている

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( 翻訳者:奥山和貴 )
( 記事ID:6461 )