行方不明者と暴力被害者のための委員会、 FIFAにカンジュルハンの悲劇に厳罰を訴え
2022年10月13日付 Kompas 紙
カンジュルハンスタジアムでの暴動の様子
ジャカルタ、kompas.配信
「行方不明者と暴力被害者のための委員会(KontraS)」及びオメガ研究財団はカンジュルハンスタジアムの悲劇に関してインドネシアサッカー協会(PSSI)に処罰を与えるために国際サッカー連盟(FIFA)へ公開文書を送った。
「国際サッカー連盟(FIFA)がインドネシアサッカー協会(PSSI)に対して懲戒処分または罰を施行することを決めるよう推し進める」と「行方不明者と暴力被害者のための委員会(KontraS)」のコーディネーターであるファティア・マウリディヤンティ氏は去る10月10日、書面による説明の中で述べた。
PSSIへの制裁を推し進める他、08/S-KontraS/x/2022号の文書でもサッカーの各試合における催涙ガスの禁止規則を義務付けるようFIFAに奨めている。
”国際サッカー連盟(FIFA)と提携している全連合に対して、全ての試合において火器や’群衆管理のためのガス’を持ち込み及び使用することを禁止するように国際サッカー連盟(FIFA)スタジアム安全・治安規則19条(b)を国内規則の中に入れるよう奨めている”とファティア氏は述べた。
一方、KontraSは、インドネシア政府に対し、被害者とその家族を回復させるための適切な行動を取ることも奨励している。
ファティア氏はまた、カンジュルハンの悲劇の事実調査チーム (TPF) を完全に独立したものとして再編成するよう奨励した。
最後に、KontraSはインドネシア政府とFIFAに対しPSSIによって講じられた措置を検討するように求めた。
”インドネシアサッカー協会(PSSI)によって講じられた措置等を検討するのは安全性や治安の問題を克服するためであり、上述の措置等を十分に確認するのは今回のような悲劇を二度と繰り返さないように予防するためである。”とファティア氏は最後に述べた。
すでに報じられているように、カンジュルハンスタジアムの悲劇は2022-2023年第1リーグの11週目に行われたアレマFC対ペルセバヤ・スラバヤの試合で起こったとして知られている。
東ジャワのダービーマッチというタイトルでアレマFC対ペルセバヤ・スラバヤの試合は接戦であった。この試合では5回のゴールが決まり、ペルセバヤ優位の3-2という結果で終わった。
互いに東ジャワに本拠地を置くチーム同士のこの試合結果を、アレマFCのサポーターは受け入れられなかった。
試合結果に失望したサポーターはフェンスを飛び越えてピッチになだれ込み、制御しきれない状況となった。
警備隊もその騒動を追い払うのに難渋している様子であった。
治安部隊が催涙ガスを観客席発射したことで、さらに収拾がつかない状況となった。
カンジュルハンスタジアムの騒乱は決して少なくない犠牲者を伴った。100名以上の命が失われたのである。
多くの犠牲者は催涙ガスによる窒息やそのパニックによって人に踏み潰されたことが原因で命を落とした。
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( 翻訳者:岡野悠人 )
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