ハノイのバス、乗客数の回復は遅く、切符の販売売上も減少
2022年10月13日付 VietnamPlus 紙
【写真】グエンチャイ通りの停留所で客を乗り降りさせるバス
【写真】グエンチャイ通りの停留所で客を乗り降りさせるバス

ハノイのバス、乗客数の回復は遅く、切符の販売売上も減少


ハノイのバスの乗客数とチケットの販売売上は、コロナウイルスが乗客の往来の習慣やニーズを根本的に変えたことが影響し甚だしく減少し、現在は回復が遅れている。



ハノイ運輸公社(Transerco)の主要な業務はこの9カ月間、新型コロナウイルスの影響により、コロナ前の時期と比べて、バスの運行頻度は少なく、切符の販売売上が減少し、バスターミナル業務の回復が遅れるなど、多くの困難に直面している。

新型コロナウイルスが抑制された4月からの新しい日常において、経済社会活動が回復しつつあると評価がなされる一方で、ハノイ運輸公社(Transerco)のグエン・タイン・ナム社長は次のように受け止めている。コロナウイルスが乗客の往来の習慣やニーズを根本的に変えたことが影響し各路線の稼働率が50~85%であることが、乗客数が甚だしく減少し、回復が遅れ、切符の販売売上が発注の入札指標の50%に満たないという事態につながった。

さらに、ナム社長は次のように考えている。交通渋滞が日常的に多くの場所で発生している状況が、運行時間が長引くことにつながり、時刻表と乗客の往来時間に影響している。また停留所の一部が破損していて乗客に不便を生じさせているが、労働者や技術者が供給不足である。

具体的には、発注、入札時と比較すると、今年の9か月間で輸送Kmはおよそ76.5%、乗客数はおよそ49%であり、これは同時期実施分と比較すると62%増加している。また、発注の入札指標と比較すると、配賦後収益はおよそ43.8%である。

それらに加えて、ハノイ運輸公社はセクターおよび市に対し、2022年のバス収益指標を客観的な要因が原因となっている現実の状況に合うように調整し、高速バスBRT01の単価を承認し、国家資金の保全のために適切な活動費用の決算の根拠とすることを検討するよう提言した。

空港バス便は増加し続けており、運行効率が向上している。しかし、乗客数はコロナ前と比較すると60%にも満たない。第3四半期においては、86番路線(訳注:ハノイ駅・ノイバイ空港間の路線)の平均乗客数は15名/回で、9か月間の平均利用客数は12.4名/回だった。68番路線(訳注:ハドン・ノイバイ空港間の路線)の9か月間の平均乗客数は9.8名/回で、2020年の同期比(9.4名/回)を上回った。

海外旅行客の不足によって、Citytourのバス便は国内の旅行客を集めるためにチケットの価格を下げた。これにより旅客数は57000人近くにのぼり、これは便数が44%しかなかった2019年同時期よりも多かった。

これらの背景から、ナム社長はこう語る。Transercoは、バス路線の調整や運行表の合理化を国の管理機関に提言、展開し、共に消失したり破損、交通安全の守れない停留所に対処し、10年間使ってきたバスに代わって15台の新しいバスを導入し、2022年の第3四半期には入札契約の要請に従い古いバスに代わってさらに24台の新しいバスを投入するなど、一連の解決先を実施してきた。
これから年末にかけてまだ多くの困難や課題が予想され、Transercoは、路線ごとに具体的な効果を向上できる解決策を出すために、路線図、運行量、インフラを確認・評価したり、渋滞区域を避けるようルートを調整し、往来の需要のある区域にまでサービス区域を拡大するための調査を行い、さらには、車両の修理メンテナンスや技術管理業務の品質と効率の向上、乗客サービス品質指標の向上などを行っている。


【写真】グエンチャイ通りの停留所で客を乗り降りさせるバス

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( 翻訳者:鶴田愛 )
( 記事ID:6562 )