エーヤーワディーではパスポート発給を受ける者が3倍近く増加
2022年11月29日付 その他 - デルタニュースエージェンシー 紙


軍クーデター後のエーヤーワディー管区では、パスポート申請者数が以前に比べ3倍近く増加し1日あたり200人のペースで発行しているとパスポート発行所の関係者への取材で明らかとなった。

エーヤーワディー管区では今年はじめからパスポート申請者数が増加している。以前はというと1日あたり70人程度に対してしかパスポートを発行していなかったとパテイン市パスポート発行所の関係者が述べた。

エーヤーワディー管区パテイン市パスポート発行所は、パスポート取得を申請したい人に対しパスポートを発行しており、閉所日を除き1日あたり200人程度のペースで発行しなければならないとも述べた。

パスポートを得るためには通常4か月ほどかかり、発行所に正規に定められている5万チャットを納入する必要があるとされる。

しかし、国内から国外に出て仕事をする人々が多くなってきたせいで、パスポートを早く手に入れるためブローカーを通してお金を余分に払い発行してもらうことができる闇市も存在していて、パスポートを早く取得するための手間賃の市場価格は現在30万チャットくらいだとその発行所に近しい人が述べた。

パスポートを早く発行してもらう際に、パスポート発行する部局の役人たち、警察特別部隊(SB)、特別捜査局、軍保安局事務所、ブローカーが手を組んで発行してきたのだとその方法を取ったことのある人物が述べた。

パスポートを発行するためにパテインを3回ほど訪れ、ブローカーに頼んで早くパスポートを取得するための費用を含め合計40万チャットから50万チャットくらいの出費をしたと、デーダイェー郡からパスポートを取得しに訪れた23歳の若い女性が話した。

「通常通りに行うと時間がかかる、役人たちがあれこれ余計なことを聞いてくるのに出くわすだろう、それでお金がかかってしまうのだ、役人たちはまるで強盗を働いているかのように金銭を要求している」と彼女は述べた。

軍がクーデターを起こした後、物価が高騰し、地方では仕事が少なくなったため、エーヤーワディー管区の地元住民は外国に行き働く人が増えたと労働局の元政府高官の1人が見解を述べた。

パスポートを申請した人は男女とも若者が多く、地方に住む若者の多くが外国へ出稼ぎに行くのと同様、都市に住む若者の多くも大学に継続して行かずに外国へ行って働くという。

外国へ行って働く人の多くが近隣諸国の畜産業、農業、建設業、飲食業、工場、縫製業、家政婦などの仕事をしに行くということが海外就労を斡旋する代理店事業者から分かった。

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( 翻訳者:S.T.M, M.I, H.O )
( 記事ID:6568 )