コロナの感染者が再び増加、帰省と断食明け休暇中の健康管理の徹底が求められる
2023年04月18日付 Kompas 紙
バタム島の空港を利用する帰省客は1万3千人を超えた。
ジャカルタ、kompas.com配信
コロナウイルスの症例が再度増加していることをうけ、断食明け大祭期間での急速な感染拡大防止を目的としたコロナウイルス感染予防対策の強化が求められている。オーストラリア・グリフィス大学の疫学専門家ディッキー・ブディマン氏は「ウイルスが広まらないようにするためにも、感染防止対策というものは新しい習慣となってゆかなくてはならない」と語った。
最も簡単な感染防止対策は、混雑した場所ではマスクを着用すること。特に、密閉した場所にいる場合はそうすることが重要。たとえば、断食前後の食事の会に参加する場合などである。体調がすぐれない場合は、休息を心がけて無理に人と会うことは避け、特に混雑した場所には行かないようにすること。どうしても出かけなくてはならないときは、常にマスクを着用することが必要だ。可能であれば、個人の車を使用して帰省するようにすること。また、帰省は帰省ラッシュを避けるためにもできるだけ早めに行うのが望ましい。
故郷に到着してすぐに、他の人や、また年配の人との直接対面を急ぐべきではない。自分自身が人にウイルスを感染させることがないのを確実にするために、まず初めに身体を洗うこと。「郷里に到着した後は、祖父母に直接対面したり、ハグやキスをしたりしてはならない。入浴し、清潔にて、自らの体調に注意を払い、異常がないことを確認できるまでは距離をとってマスクを着用すること」とディッキー氏は述べた。
ディッキー氏はラマダン期間中に健康状態を維持するために、バランスの取れた栄養のある食事、定期的な運動、十分な休息をとることが重要であると述べた。この取り組みは免疫力を高めるためにも有効と評価されている。同氏は感染防止対策の実践はすべての人にとっての自覚と新しい生活様式にならなくてはならないと述べた。これは政府が社会活動制限措置(PPKM)を解除したことを考慮しても重要である。
さらに、コロナウイルスは変異を続け、免疫力を損なう懸念のある変異株が生み出されている。それを鑑みても、ワクチン接種を受けていない人々には、できるだけ早くワクチン接種を受けるよう促す必要がある。すでにワクチン接種を受けている人びとには、免疫力を維持するためにブースターショットを検討することが望まれる。これらの対策は、ウイルスの拡散を防止し、私たち自身と周りの人々を保護する上で重要だ。
周知のように、インドネシアにおけるCovid-19の症例が最近再び増加している。毎日の感染者数だけでなく、重度な症例も増加している。以前は、過去数ヶ月間、コロナウイルス感染者数の追加はたった、1日あたり200〜300例だった。それが今では、1日あたり900件を超えている。
それだけでなく、もともと1日あたり100件以下だった重度な症例数の追加は、現在600件に達した。去る4月16日に発表されたコロナウイルス取扱対策本部のデータによると、1日にコロナウイルスの感染者数が904件も増えている。したがって、インドネシアでパンデミックが始まった2020年3月2日から現在までのコロナウイルス感染者数は、6,757,445人となっている。
一方、同時期に、一日あたりの重症例が352件増加した。その増加とともに今現在の国内のコロナ陽性者数の合計は9041件である。同時に保健省はオミクロンXBB.1.16変異株またはアルクトゥルス変異株が既にインドネシアに侵入していることを確認した。今現在発見されているアルクトゥルス変異株の総数は2件となっている。
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( 翻訳者:坂本茜 )
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