シットウェ　5月23日

国家統治評議会のメンバーである副首相兼連邦大臣のティンアウンサン大将は連邦大臣のトゥントゥンナウン中将、ラカイン州首席大臣ウー・テインリンと共に、本日午前中シットウェ大学に到着した。そしてサイクロンの被害によって崩壊した建築の撤去状況、校舎の屋根をふく工事を実行している状況を視察した。シットウェ大学長と責任者が事業実施状況を説明した。

【修理の優先】
視察の際、ティンアウンサン大将は新学期が始まる前に優先して修理する必要がある校舎を間に合うように修理するように、また学校が始まる時期に教育を正常に実行できるよう予め計画して行うよう指示し、必要なことを時間にあわせて補っていく旨を述べた。
その後、サイクロンの時期に潮が高くなった影響で破損したシットウェ・パリンピン間の道路にあるテージャウン橋がある場所で、地元の人々が簡単に通行できるよう臨時に設置した構造形式ダブル・シングルのベイリー橋を設置し終えたことを視察し、責任者が臨時の橋であるベイリー橋の設置が完了したことと新たな橋を再建する方針であるということを説明し報告した。
それに引き続き、サイクロンが直撃した際に崩壊したダーパイン橋において現地住民が容易に通行できるように、臨時の代替手段とする構造形式シングル・シングルのベイリー橋の設置が完了したことを視察した。

【対岸へ渡ることが可能に】
前述の数本の橋は、5月14日に直撃したサイクロン・モカにより崩壊したものである。現地住民の教育、保健、社会及び経済に関することを容易かつ素早く行うことができるよう、橋の使用が可能なように、建設省橋梁局は仮設のベイリー橋の工事のため5月16日から建設資材の収集を行った。そして5月18日から、テーチャウン橋を長さ140フィート、車両・貨物積載量16トンの構造形式ダブル・シングルのベイリー橋として、ダーパイン橋を長さ60フィート、車両・貨物積載量16トンの構造形式シングル・シングルのベイリー橋として建設した。5月22日にはいずれも完成し、人と車両が通常通り通行可能になった。
これらの橋があるシットゥエー・パリンピン間の道路は、クラス Aの村を貫く道路であり、シットウェ大学とその周囲の村々につながる幹線道路である。その道路沿いにはIDP（国内避難民） キャンプが設置されており、パリンピン村までの合わせて9つの村々を通して建設された道である。先述の橋が建設され開通したことのため、9つの村の地元住民がシットウェ市にいつでも容易に往来できるようになるほか、物資の流通が容易かつ迅速に行われるようになるだろう。
午後にはティンアウンサン大将一行が建設資材と食料を積んである運搬船カラダン4、5、6の3隻がシットウェ市ミャンマー港湾局のパウンドージー桟橋から出発する様子を視察した。カラダン4は建設資材と食料品を合わせて198.7トンを積載しチャウトーとポンナーチュン市へ、カラダン5は建設資材と食料品合わせて195.6トンを積載しヤテーダウンとマウンドー市へ、カラダン6は建設資材と食料品を合わせて248.93トン積載しパウトー、ミャウウー、ミンビャーおよびミェーボン市へ向かい、地元の人たちの手に渡るよう配布するとのことである。



【出席】
夕方、ティンアウンサン大将とトゥントゥンナウン中将はラカイン州政府庁舎で開催された自然災害復興に関する業務調整会議に出席した。
会議では委員会ごとに責任者が食料の受け取りと支援の完了、電気、道路交通、飲料水、教育、保健医療の関連事項について実行済の状況と引き続き実施していく業務計画を説明し、必要な点を助言し補って討議した。

【補完】
その後、ティンアウンサン大将は復興業務を迅速に実現完了させるための人や機械の力と、その他必要事項をあわせて協議し会議を終了した。
サイクロン・モカの災禍がやってくる以前のラカイン州における移動体通信業者4社の通信基地局1233箇所のうち、サイクロン・モカのせいで904ヶ所の通信基地の通信が切断された。通信を再開させるために、通信障害や切断された地上/地下のファイバーケーブル網、マイクロ波通信網と市内ケーブル網の修繕、破損してしまったモバイル通信基地の修理などの事業を、地元および他の管区と州からやってきた通信職員計400人以上で改善するよう実行した。そこで、今日までに647箇所の通信基地局が修理できたため、計976ヶ所の通信基地局、割合としては79.16パーセントのラカイン州内の通信サービスを再提供可能となったことがわかった。

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（ 翻訳者:H.K, G.M, A.I ,A.K, HR.M, K.Y, HN.M ）
（ 記事ID:6656 )