医薬品を自由に運送する許可が降りないため、人道主義の精神の必要性をアラカン軍が軍評議会に主張
2023年05月21日付 その他 - ミャンマープレスフォトエージェンシー 紙


2023年5月21日 CJ012

 軍評議会としてラカイン州に医薬品を運送する許可を制限しておき、現在の自然災害に直面している時でさえ制限したままであるため、人道主義の精神が必要である旨をアラカン軍情報責任者のウー・カイントゥカが通知した。
 現在、完全に被害を受けたラカイン州で人道主義に基づいて支援を行う必要があり、飲み水と医薬品も必要である。
 「SAC(軍評議会)側は医薬品の運送許可を現在まで止めている。自由に運送する許可を軍評議会側が大きく制限している。そのため、現在医薬品の需要が最も高まっている」とウー・カイントゥカが本紙に述べた。
軍評議会とアラカン軍が繰り返す戦闘が激化したラカイン州で、軍評議会は2022年から医薬品を運送する許可を出さず、州への持ち込みを規制している。
 この時からラカイン州では医薬品の欠品に直面しており、現在サイクロンが発生した時期に医薬品が十分でなく、保健医療の点でとても憂慮している。
 「支障なく早急に人命を救助できるように国家が支援しなければならない。現在のような制限をかけてはならない。宗教的な観点から見ても社会問題の観点から見ても、この時期に制限は必要ない。軍の理念が治安維持の視点で安全に対する警戒を常時重視しているので、現在も政治的観点から国民防衛軍やアラカン軍側に医薬品が届いてしまうのを憂慮しているようだ」と作家のウェーヒンアウンが本紙に述べた。
 現在、支援者や救助者としても自由に支援する許可が得られないのと同じく、国際的な支援団体としても自由に往来する許可を軍評議会は出さずにいるため、人道主義の精神が必要であるとウー・カイントゥカが通告したのである。
 「ラカインはサイクロン・モカの影響で最も激しい被害を受けた州である。この地域に対し、人道的に思いやりを持って支援を行わなければならないというのは人間としての務めである。それを軍は制限している。簡単には(州内に)立ち入る許可を出さないのは、軍のずっと続いている習性そのものが、自分さえよければそれでよいというもので、(彼らの)行動様式の通りである。彼らは権威を確立するためだけに行っている。彼らは国民の命を数に入れる習慣がない(命を重んじる習慣がない)。どのような事であれ、自分たちのために利用していくつもりだ。ラカイン州は常に彼ら(軍)との間で争いが起きる可能性があると信じているので、現在の様に制限をかけていると見ている」と、活発な活動家であるコー・ミャッチョーが本紙に意見を述べた。
 ここ最近、ラカイン州で錫、防水シート、木、竹、家を建てるためのクギなどの品を標準価格より極端に高い価格で販売しているように、医薬品もサイクロンによる被害を受けた地域で購入することが困難であると調査により明らかになった。

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( 翻訳者:G.M )
( 記事ID:6662 )