サイクロンの被災者、救援物資をお金を払って受け取っている(一部の村落ではお金がなくて救援物資を受け取ることができていない)
2023年06月03日付 その他 - ナリンジャラ 紙
サイクロンの被害にあったラカイン州地域のいたるところで、軍評議会が支給している救援物資を受け取る時にお金を集金しているので、貧しい人々は困難に直面していると村人らは話した。
ポンナチュン郡、パウットーピン村で暴風の被害にあった人を支援するために米、トタン屋根をもらい受けるときに、村落区長へお金を払っている、と村人の一人が本紙に話した。
「米練乳缶12杯分[訳者注:練乳缶1杯分は14オンス=約400ml、12杯は約4800ml]を500チャット払って買う。お金を払わなかったら米を受け取れない。それと、トタン(ブリキ)1枚を5000チャット払って買う。運送費のために渡さなければならないと言うのだ。お金がある人は受け取ることができるが、現金を持っていない人はもらえない。一部の家族は嵐ですべてを失った。ご飯を食べることでさえもやっとの中で、そのお金をどうやって渡すことができるのだろうか」と言った。
上記の問題に関してパウットーピン村の村落区長のウー・カントゥンマウンに本紙が連絡して尋ねたところ、政府の支援に運搬する費用が含まれていないからその費用を村人から徴収したのだと言った。
「私たちはこれらの物を村に運ぶために車を借りなければならない。車の料金は1台で10万、人件費もかかる。第1回目から米25袋では人数分に行きわたらなかったから外注で米1袋当たり95000を2袋買って配った。その不足費用のためにトタン(ブリキ)1枚につき5000チャット支払ってもらうよう言っておいた。次に届いたトタン(ブリキ)はというと1枚当たり1000ずつだった。防水シートは1枚当たり3000もらい受けた。運送費のためにお願いしている。地域の人たちと調整して行っている」と話した。
一部の村ではサイクロンの被害にあった人たちは1000チャットのお金も持っておらず、軍評議会が支給する物資の運搬費用を支払うことができないため、配給を受け取れない人もいることを知った。
パウットーピン村には家が400軒以上あって、人口2200人以上が暮らしていたが、暴風雨のせいで300軒以上の家が崩壊したとのことだ。
政府組織から上記の村の300世帯以上に、1世帯当たり米の練乳缶12杯分を、また米を支給しない世帯へは個包装の乾麺を支給したことがわかった。
パウットーピン村のために軍評議会から米を46袋、トタン屋根(ブリキ)95枚、防水シート600ヤード[訳者注:1ヤードは約0,9メートル]、マーミーのインスタント麺を少々など、支援を受け取っているということも村落区長であるウー・カントゥンマウンは本紙に語った。
同様にポンナチュン郡、ヤハッタウン村でも軍評議会が支給した食糧だけでは足りなかったため、くじ引き制で分配しなくてはならず、家ごとにくじ一本につき1500チャットを村落区長へ払わなければならなかったとヤハッタウン村の一人が言った。
「上からの配分だけでは足りなかったので一軒ごとに一本ずつくじを引いた。そのくじにはもらえる物の名前が書いてあった。1つだけもらえた。くじ一本は1500。米、塩、油、トタン(ブリキ)、防水シート、衣服などを入れるケースなどだ。生活の全てが困難な状況にある」と言った。
ヤハッタウン村には家が170軒あって、人口800人以上が住んでいたが、サイクロンのせいで家屋の約80%以上が崩壊したとその人物は話した。
軍評議会は救援物資をその後も村々へ支給しているが、支援には運送費用が含まれておらず、運送費用はサイクロンの被害を受けた人たちが払っていて、お金に余裕のない村人大多数は極度の困難に直面していると村人達は言う。
同様にパウトー郡でも郡管理事務所は僧院にトタン板を支給すためにトタン板1枚当たり1000チャットと人件費として500チャットを払わねばならなかったという情報も出回っている。
5月14日にシットウェ市を中心として大型サイクロン「モカ」に見舞われたシットウェ郡、ポンナチュン郡とヤテダウン郡で住宅と学校含め僧院も崩壊し、百万単位もの地元住民が今に至るまで崩壊した家を修復できずにいることがわかった。
写真:パウットーピン村の僧院で食量を配っている様子
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( 翻訳者:N.M.M )
( 記事ID:6679 )