日本の天皇がジョグジャカルタ宮殿を訪問、スルタン・ハメンク・ブウォノ1世創作の舞踊が歓迎
2023年06月22日付 Kompas 紙
ジョグジャカルタ宮殿にてスリ・サルタン・ハメンク・ブウォノ10世の歓迎を受ける成仁天皇
ジョクジャカルタ、kompas.com配信
去る6月23日、ジョグジャカルタ宮殿を訪問した日本の天皇をベクサン・ラウンの舞踊が歓迎した。ジョグジャカルタ宮殿の舞踊にはいくつかのレベルがある。宮廷官吏のノトネゴロ氏は「ベドハヤ・ベクサン・ラウンは最も格の高い舞踊のひとつだ」と6月23日に文書で述べた。
この舞踊、ベクサン・ラウンは、ジョグジャカルタ宮殿の初代国王スリ・スルタン・ハメンク ブウォノ1世によって創作され、ジョグジャカルタ宮殿における最古の舞踊である。 「これはジョグジャカルタ宮殿が所有する最も古い舞踊の一つだ したがって、このベクサンは、ジョグジャカルタ宮殿が日本の天皇などの友好国の首脳を迎えるときによく踊られる」と同氏は述べた。この舞踊は当時のスルタン、すなわち1755年から1792年に在位したスリ・スルタン・ハメンク・ブウォノ1世によって創作された、と同氏は続けた。この舞踊は、槍を振り回す兵士たちの妙技を描いており、戦の教練の雰囲気や槍遣いの巧みさの競い合いを描写している。舞踊の動きには、英雄的、愛国的な要素が含まれ、男性的な性格のものである。
.「舞踊の中で使われている台詞は、マドゥラ語とマレー語とジャワ語が混ざっている その台詞はおしなべてに軍事部隊の命令である」とノトネゴロ氏は説明した。その他のジョグジャカルタの舞踊形式のように、ベクサン・ラウン・アグンも人生哲学を含んでいる。
この踊りを通して、スリ・スルタン・ハメンク・ブウォノ1世は、宮殿の兵士としての勇気と技能の価値を教え込んだ。 「2世紀以上にわたって、この舞踊は肉体的および精神的な訓練を通じて騎士の魂を形成する手段であった」と同氏は説明した。
徳仁天皇には踊りが贈られただけでなく、ジョグジャカルタ宮殿の特別メニューが供された。
ジョグジャカルタ宮殿のスリ・スルタン・ハメンク・ブウォノ10世国王は、グスティ・カンジャン・ラトゥ・ヘマス妃とともに、(迎賓のための食事会場である)バンサル・マニスで徳仁天皇の晩餐会を主催した。
「グアバのデザート、ガランティンチキンスープ、ライムチキンサテー、エビのハニーグリル、エス・テレール(ココナツ、アボガド、ジャックフルーツの入ったかき氷)、ケーキなど、いくつかのメニューが提供される」と同氏は話を結んだ。
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( 翻訳者:高野友揮 )
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