軍評議会が医薬品の輸送を制限しているため、 ラカイン州の医薬品が不足
2024年04月09日付 その他 - ミャンマープレスフォトエージェンシー 紙
写真:シャインブシェー
ラカイン州では医薬品、 商品の輸送を軍評議会が制限しているため、 地元の戦争避難民や住民の医薬品 が不足するという事態に直面していることがわかった。
「避難しなければならない地域には清潔な水が充分にないので、 皮膚病になる人がいる。 医薬品も不足しているため、 皮膚病を治す塗り薬も見つからない。 塗り薬がなく、 飲み薬があるのかというとそれもない」ポンナーチュン郡に住む戦争避難民の1人が述べた。
6年ほど前の2018 ~ 2019年から始まった、ラカイン州での戦争のため、 2022年8月上旬まで軍評議会は最低限必要な食料と共に医薬品の輸送を禁止していた。
その後、 ラカイン地方内のアラカン軍と軍評議会間で非公式に停戦が成立し物資の輸出ルートは再び開かれ たが、 医薬品の輸送を軍評議会が制限し続けているとラカインの地元の人々が話した。
「泥水で行水しなければならない。 泥水を飲まなくてはいけない。 飲みもの、食ベものに飢えている。 米も乏しい。食料品も届かない。 軍のゲートが閉鎖されており、 避難民のところにまで物資が届かない。 すべての人々が飢えている。 現在、 すべてが制限されたままである。 医薬品を見つけることもできていない。 アセトアミノフェン一錠は5,000チャットにまでなっている。 もし避難民が下痢をしたとしても服用する薬がない。生理食塩水の粉は探しても一切ない」 と、ラカイン州の避難民支援者が話した。
軍評議会の制限のため、 郡や地域の病院でも薬が不足している旨を、 ラカイン州に暮らす人々が口をそろえて話した。
「シットウェというと、 経済の要となる場所だ。 そのような場所でさえ医薬品不足に直面している。 自分が必要とする薬をまだ買えていない。お金があるときでさえ買うことができていない状態だ。 ヤンゴンでは手に入る。 (しかしヤンゴンから運ぶとすると)それでは費用があまり安くない。 道路の制限もあり、 密輸の類で運ばなければならない。 運ぶための運賃も何十万チャットに達する」 とシットウェ市のある地元民が話した。
人権活動家は「このような危険に直面したとき医薬品の必要性は緊急である。こうした物品に関しては、継続的に制限をかけるべきではない。戦禍のため死亡することのほか、軍評議会による規制のため医薬品が不足し、医療支援が届かないのは軍評議会が民族虐殺という罪を犯しているの(と同じ)だ」と意見を述べた。
1027作戦で戦闘が再開し、軍評議会はラカイン州に対しての陸路、水路のアクセスを遮断しており、その地域の住民をふくめ避難民たちは食料品、医薬品、日用品の不足に直面している。
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( 翻訳者:N.T,W.S,R.H,M.I )
( 記事ID:6856 )